ホンジュラスでの大規模弾圧 - クーデター政権、45日間の非常事態を宣言
Postcards from the Revolution
Eva Gollinger
2009年9月28日、月曜日
昨日、ロベルト・ミチェレッティが率いるホンジュラスのクーデター政権は、45日間の非常事態を宣言し、集会の自由、表現の自由、報道の自由と、プライバシーを含む全ての憲法上の保障を停止した。セラヤ大統領が亡命状態にある、テグシガルパのブラジル大使館は、圧制的な政権の軍隊によって、既に何日間も包囲され続けており、包囲攻撃されている。セラヤを苦しめて、建物から追い出すための行動として、催涙ガス弾と、高周波の音声が大使館に向けられている。これらの暴力行為は、大使館と領事館に特権を認めており、受け入れ国がその領土を侵略したり、その要員に対して攻撃をしたりすることを禁じている、外交関係と領事業務に関するウィーン条約違反だ。9月26日の土曜日、クーデター独裁者ロベルト・ミチェレッティは、ブラジル大統領ルイス・イナシオ"ルーラ" ダ・シルバに対して、"最後通告" を発し、もしもブラジル政府が、セラヤ大統領を、政権に引き渡さなければ、クーデター政権は、ブラジル大使館を強制捜査し、その外交特権を剥奪すると主張した。ルラ大統領は違法な要求を拒否した。
45日間の非常事態は、クーデター政権の軍隊が、大規模に、法による制限なしに、ホンジュラス人を、虐殺し、迫害することを可能にするものであるため、日曜日の布告は、ホンジュラスにおける悪い方向への急転換だ。これまで、昨日の布告以来、死亡者数は100人を超えた。ラディオ・グロボのような、クーデター政権に反対するテレビ局やラジオ局は閉鎖され、ジャーナリストたちは、拘留されたり、および/あるいは、行方不明になっている。クーデター政権支配下の警察と軍は、貧しい地域を家宅捜査して、セラヤ大統領支持者をを捜し出し、彼等を行方不明にしている。日曜日、クーデター政権との交渉を意図して、ホンジュラスに向かった米州機構(OAS)代表団は入国を拒否され、空港から引き返した。国境は封鎖されている。
これは、あらゆる政治的、社会的緊急連絡網に対し、ホンジュラス国民への支援を組織し、即座に ホンジュラスに対する、全ての経済的、軍事的支援を撤回するよう、オバマ政権に更なる圧力をかけるための緊急の呼びかけだ。つい先週、ペンタゴンは、アメリカ合州国との軍事演習への参加を継続させるべく、クーデター政権支配下にある、ホンジュラス軍を招待した。6月28日に、クーデターが実行されて以来、ホンジュラスで起きている広範な人権侵害は、主として、ホンジュラス軍に責任があることを考えれば、これは言語道断だ。更に国務省は、USAID(米国国際開発庁)や他の資金援助を、クーデターを支援しているNGOや政党に与え続けている。政権の息を詰めさせて、権力から追い出すため、全ての援助は、一時停止されるべきであり、外交関係と、通商関係は、即刻断絶されるべきである。ホンジュラスに対するオバマ政権の"あいまいさ"と躊躇が、徹底的に暴力的で、圧政的なクーデター政権が、権力を深く掘り下げて、何百人ものホンジュラス人の死と負傷をひき起こすことを可能にしている。こうした虐待や犯罪は、その大部分が、残虐なクーデター独裁政権の支持をワシントンが停止し損ねていることの結果である。
記事原文のurl:www.chavezcode.com/2009/09/urgent-massive-repression-in-honduras.html
Eva Gollinger
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ブラジル大統領、日本のマスコミ、リオデジャネイロで開催される2016年の夏期オリンピック開催地に決まったという写真で報道する程度。もっと報道すべき人物では?
ところで、あの招致立候補なるもの、一体何のために、誰が考えついたのだろう。
青年に希望を?不動産、建設業、スポーツ関係者、広告代理店、マスコミに、税金で希望を!やら、環境にやさしくとか、言っていたような気がするが、結局、誰が儲けたのだろう。
リオデジャネイロには、はなから勝ち目などなかろうに。本気で選ばれる可能性を信じていた関係者が一体いるのだろうか。無駄に使った税金はどうやって、穴埋めしてくれるのだろう。こりずに、次回こそ、という厚顔な連中さえいるのにはあきれる。
たまたま、はるかはなれた地域で、立て続けに地震がおきた。
スマトラ島沖地震も、サモアの津波も、大変だが、起きてしまった自然現象。いくら悲惨さを伝えられても、貧乏な庶民、貧者の一灯を献じる程度しかできない。
一方、ホンジュラス、こちらは、人知の及ばない自然現象ではない。悪辣な連中が意志を働かせ、金と武力を使って推進している理不尽な事件だ。悪い憲法を、良い憲法に変えることをどう思うかについて、国民の声を聞こうとしただけで、大統領が着の身着のままで、軍隊に追放され、今もクーデター政権の暴虐が続いている。
地震の場合と違い、世界中から圧力を加えて、方向を変えさせることは、少なくとも、原理的には可能だろう。もちろん、背後で、アメリカがクーデターを支援しているので、実際に、変えさせるのは困難だろうが。
アフガニスタンで、違法な侵略、占領、殺戮を継続する宗主国、NATOに、油を献上しつづけ(警官の給料も払っている?)る一方、ホンジュラスのことは、知らんぷり。
宗主国の線に沿って、イラン選挙後の騒乱や、核施設問題は報じても、ホンジュラス・クーデターという大事件、ほとんど報じない。
ホンジュラスの出来事、わずかな情報しかないが、同じ宗主国の属国国民として、身につまされるではないか。
日本の民主党の場合は、ホンジュラスのセラヤとは逆に、良い憲法を、悪い憲法に変え、宗主国の戦争に貢献しようとしている、子飼い政権なので、クーデターやら、おかしな事件は、まず起きまい。
もしも、日本に、本当に独立を志向する政権が成立し、安保条約やら、日米同盟を平等なものにしようと言い出せば、同工異曲の大異変が、必ずおきるにちがいないが。
そもそも、そういう政権が決して設立しない位、完全に洗脳された風変わりな属国なのは、豚の幸せなのだろうか。
政界・マスコミ・財界・学界がでっちあげた、二大政党政権交代のEuphoria状態、一体いつまで続くやら。参院選後のファッショ政治を、今浮かれている皆様、大歓迎されるのだろう。
そう、ムダなダムの話。
八っ場ダムの是非は話題になるが、あの胆沢ダムは話題にならない。これも不思議。
注:この記事は、2009/10/4に投稿したもの。最近、胆沢ダムという固有名詞も時折きかれるようになってはいるが...
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