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2009年4月 9日 (木)

KONAMIのファルージャ・ゲーム、攻撃を浴びる

gamesindustry.biz

James Lee

2009年4月8日

2004年のイラク戦争で、最も悪名高い戦闘の一つをもとにしたKONAMIのサバイバル・ホラー・ゲーム『ファルージャの六日間』が、イギリスの退役軍人、兵士の家族や、反戦団体による禁止の呼びかけをまき起こしている。

「イラク戦争における膨大な死者の数を思えば、この戦争をビデオゲームで美化することは、極めてまずい判断と、悪趣味の見本のようなものです」息子のトーマスが、イラクで憲兵として服務中に、群衆に殺害されたレグ・キーズは、デーリー・メールにそう語った。「ファルージャで一体何が実際に起きたのかを考えれば、実にとんでもないことです。」

「このような恐ろしい出来事は、歴史記録に残しておくべきで、スリルを求める連中がそれで、何度も繰り返し、永久に遊ぶために、矮小化したり、使われたりすべきではありません。さらにまずいのは、狂信的な若いイスラム教徒の手に渡るなどして、何らかの報復、仕返しを考えるよう駆り立てる可能性もあります。彼がそれにふれて、感情的になり、ゲームを本当に終えたくなるかもしれません。」

「私は、このゲームは禁止される様に呼びかけるつもりです。全世界ではないにせよ、確実にイギリスでは。」と彼は語った。

2003年の開戦前夜の演説(この演説の文章は、アメリカ大統領執務室にもかけられている)で有名な、大英帝国勲章授章者で元大佐ティム・コリンズも同意している。

「未だに継続中の戦争に関するビデオゲームの制作を始めるには、まだ早すぎますし、現代史上で最も重要な出来事の一つに対する、極めて軽率な対応です。」彼はこう語っている。「ファルージャで起きたことを考えれば、実に無神経であり、私は確実に、このゲーム発売に反対です。」

しかしながら、ベスト・セラー作家で元SAS隊員のアンディ・マクナブは、『ファルージャの六日間』を擁護している。戦争は、彼によれば、マスコミによって、もう長年にわたって、娯楽として広められてきたのだ。

しかも、「イギリス軍がイラクとアフガニスタンで失った人数全員を合計したよりも多くの兵士を[ファルージャで]」失った国であるアメリカと同じ様には、イギリスは、ファルージャの戦闘を理解していないと彼は主張している。

「文化的に、アメリカでは全く違うのです」マクナブは、TechRadarに語った。「アメリカでは、これは「ショッキングな恐怖」というわけではありません。これまで、誰もが、それを七年間ニュースで見てきたのです。マスコミが「ショッキングな恐怖」な物語が必要になると、何かこうしたものに焦点をあてようとする事実こそが偽善です。

「アメリカでは、90歳の老人も12歳の子供も、ファルージャで何が起きたか知っています。TVでも流され、それに関する書籍もあります。ゲームは、そうしたものの自然な延長です。民間伝承なのです。唯一の違いは、それが異なるメディアで提供されているというだけです。

「もしもゲームが良くできていて、アメリカ人に、こうした兵士たちの物語を提供してくれるのであれば、それよいではありませんか?」と彼は語った。

マクナブはさらに補足した。アメリカ陸軍は、現実の出来事を長年、シミュレーションをしてきています。実際、他のゲームで「ナチスや、麻薬の売人を殺す」のと大差ありません。バスラ遠征中、兵士達がラップトップ・パソコンでゲームをするのを彼は見てきた。「文化的に、そういうものに彼らはもっと乗り気です」と彼は結論づけた。

しかしながら、ファルージャの「虐殺」を美化するのは「悪趣味だ」と主張する平和団体ストップ・ザ・ワー・コアリションは、彼の見解に真っ向から対立する。

「アメリカとイギリス軍が、ファルージャで2004年に実行した虐殺は、違法で、不道徳な戦争の中で行われた最悪の戦争犯罪の一つなのです。」広報担当者のタンジー・E・ホスキンズはTechRadarにそう語った。

「侵略軍によって遂行された爆撃と戸別捜索で、最大1,000人の一般市民が亡くなったと推定されています。ファルージャで余りに多数の人々が亡くなったので、全ての遺骸に対処すべく、町のサッカー競技場を墓地に変えざるを得なかったほどです。」

「不当で残酷な占領に反対した人々の死に、祝うことなど皆無です。戦争犯罪をタネに、ゲームを作り、何千人もの死傷者につけこむのは悪趣味です。

「人々が残虐行為の遊びをするのに適切な頃合いなどあるわけがありません」とタンジーは付け加えた。「ファルージャの虐殺は、恥辱と恐怖とともに記憶されるべきであり、娯楽用に美化したり、糊塗したりしてはなりません。」

アントニー・クルーツ副社長は、ウォール・ストリート・ジャーナルに、KONAMIは「時事評論をしようとしているわけではありません。」と語った。

「我々は主戦論者ではありません」と彼は補足した。「私どもは人々に不快を感じさせようとしているわけではありません。我々は単に、人々を惹きつけずにおかない娯楽体験をご提供したいだけなのです... 要するに、これは単なるゲームなのです。」

『ファルージャの六日間』は、アトミック・ゲームズで開発中であり、来年アメリカで発売される予定だ。まだ、プラットフォームについては言及されていないが、PC、360およびPS3向けとなる可能性がありそうだ。イギリスの計画は、まだ発表されていない。

記事原文のurl:www.gamesindustry.biz/articles/konamis-fallujah-game-under-fire_8

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とんでもない会社だが、アメリカ軍はリクルート用に、以前からゲームを活用している。

島本慈子 ルポ労働と戦争-この国のいまと未来 岩波新書

を思い出した。

アメリカに連れられて、全面的に戦争にのめり込みつつある日本の、暗澹とした現在を克明に描き出している良い本だ。

この国の人々の多くは、テポドンに大騒ぎをしたようだ。それで、どんな被害があっただろう。(本当の、被害は、これを利用して、更に政治が右傾化したときに初めて目に見えてくる。その時には、もはや手遅れ。)

三沢基地から出撃した米軍戦闘機が、大遠征し(中近東の多数の人々を殺害したであろう)活躍しても、沖縄の嘉手納基地や、横須賀基地を経由して、同様に中近東やインド洋周辺で、無辜の民間人を殺害しても、騒がない。いくら距離が遠くとも、貧富の差、文化の違いはあっても、「無辜の民間人」ということでは、同じだろうに。

まずは「嘉手納等沖縄のアメリカ軍基地を廃止し」、それから、例えば、「北方領土」の返還を要求する、というのが、一般庶民が希望することではなかろうか?

日本の与党政治家(野党のごとき装いをしている与党分派の方々も含めて)諸氏は、「良い属国に生まれたものだ」とほくそ笑んでいるだろう。有権者、余りにも、騙すのが簡単。しかも何度だまされても懲りない。

属国体制、それでなくては60年も続かない。

Okinawabase090409_2

嘉手納基地で訓練飛行するラプター (嘉手納 道の駅で撮影)

ところで、ごくまれに、下記のような、素晴らしいテレビ放送もある。

ソマリアへ自衛隊、めちゃくちゃ違憲!伊勢崎賢治

『世界一受けたい授業』 伊勢崎賢治氏 2/1

世界一受けたい授業』 伊勢崎賢治氏 2/2 youtube

「戦争は儲かる」「平和産業を作らなければいけない」

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