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2009年3月18日 (水)

イラク人ジャーナリスト、ブッシュに靴を投げつけたかどで懲役刑

wsws.org

James Cogan

2009年3月14日

バグダッドにおける12月の記者会見の際に、元アメリカ大統領ジョージ・ブッシュめがけて靴を投げつけた29歳のイラク人ジャーナリスト、ムンタザル・アル=ザイディは、木曜日に三年間の懲役という判決を受けた。

そもそも、アメリカの属国でしかない国の裁判所からこうした判決がでるのはすっかり分かりきったことではあるものの、判決は法外だ。ザイディの行為は犯罪ではなかった。本物の犯罪人ブッシュに対して、何百万人ものイラク人や何千万人もの世界中の人々が感じている、怒りと軽蔑の反映だった。

ジョージ・ブッシュは、イラクは「大量破壊兵器」を持っており、アルカイダと協力しているという嘘をでっちあげたアメリカ政権を率いていたのだ。イラクのエネルギー資源と領土を巡って新植民地主義的支配を押しつけるだけの目的から、違法な侵略を彼は命じたのだ。百万人以上のイラク人の死と、イラクの経済、社会機構の破壊をもたらした残虐な占領を、彼は五年半にわたって取り仕切ってきたのだ。

ザイディの弁護士たちは、アメリカによる侵略で、イラク中にまき散らされた惨事に対するジャーナリストの抗議を考量するよう、裁判長に訴えた。彼の弁護団長ディア・サーディはこう語っている。「彼[ザイディ]がしたことの背後には高貴な動機があります。占領国の大統領に対して、靴がなげられたのであって、アメリカがイラクを攻撃した様な何トンものロケット弾や爆弾ではないのです。」

ブッシュが、イラクで最後の記者会見に登場した際、ムンタザル・アル=ザイディは、アメリカ大統領が、犯罪から逃げおおせることに気がついていた。裁判の過程で、ブッシュの言葉と表情に刺激されて、靴を投げるに至ったのだとザイディは証言した。ブッシュはイラクにおける「進歩」について語り、イラク首相ヌリ・アル-マリキとともにする予定の楽しい晩餐に触れ、彼のウリである薄ら笑いをしたのです。

先月、ザイディは、ブッシュの薄ら笑いを見た時に、怒りできれてしまったのだと、法廷で証言した。

「彼が話している間、心の中で彼のあらゆる‘実績'を調べていました。百万人以上が殺され、モスクの破壊と辱め、イラク女性に対する凌辱、毎日、毎時のイラク人に対する攻撃。

「彼の政策のおかげで国民全員悲しい思いをしているのに、顔に微笑みを浮かべて話し、首相と軽口を叩き、記者会見の後で彼と晩餐をとる予定になっていると言ったのです。

「本当です、あたりにはブッシュ以外誰も見えませんでした。他の何も見えませんでした。無辜の人々の血が彼の足元から流れ出ているのに、彼はあんな風に微笑んでいると思ったのです。

「そして、彼は晩餐をとるはずでした。百万人の殉教者を殺害した後で。この国を破壊した後で。それで私は、靴を投げつけることで、この感覚に反応したのです。心の中の反応は止めることができませんでした。無意識にやったのです。」(2009年3月12日イギリスのガーディアン紙に翻訳引用されたもの)

彼の抗議行動は「占領に対する自然な反応」だったものであり、「外国の首脳を攻撃した」罪で有罪ではないとザイディは申し立てた。靴を投げながら彼はこう叫んだ。「これがイラク国民からのお別れのキスだ、犬め!これは未亡人、孤児、イラク国内で殺された人々からのものだ!」

これは、ブッシュが直面しなければならない最も厳しい罰は、ザイディが投げた靴だけであるという、アメリカや国際的な法制度に対する告発なのだ。政府も、オバマのホワイト・ハウスも、もちろん誰一人として、あるいは民主党も、ブッシュや、他のアメリカ首脳陣の起訴を要求していない。彼の共犯者、トニー・ブレアが率いたイギリス政府や、ジョン・ハワードが率いたオーストラリア政府も、責任をとらされることから免れた。連中は、大量虐殺をしたのに、文字通り罰せられずに逃げおおせてしまったのだ。

ムンタザル・アル=ザイディに言い渡された判決は、法廷にいた彼の家族と支持者達の間に怒りをひき起こした。

彼が牢に連れ去られる際、「英雄!」や「くたばれ、ブッシュ」という叫びが自然に沸き上がった。「くたばれ、アメリカ裁判所」と叫ぶ人々もいた。イラク政府とマリキ首相に対して激しい非難があった。ザイディの姉妹の一人は記者団にこう語った。「ブッシュを喜ばせるためなら、マリキは自分の妻だって進んで差し出すでしょう。」

ザイディの家族は、この若者が虐待を受け、刑務所中で死ぬ可能性さえあるのではという懸念を表明している。彼の行為は、彼を、アメリカ帝国主義とそのバグダッド傀儡政権に対する、イラク人と、より広範なアラブ人による反対の象徴へと変容させた。

親米イラク政府は、彼がブッシュめがけてなげた靴は、警察の試験で破壊されたと、主張するまでに至っている。もしも靴がザイディや家族に返還されれば、イラクで反米デモを呼びかけるための偶像になってしまうことを恐れたのだ。

ムンタザル・アル=ザイディの20人からなる弁護団は、判決に対し控訴する予定だと発表した。判決に対する小規模な抗議行動が、イラクや中東の他の地域で行われた。ヨルダンの学生たちがアメリカ大使館の外で集会した。

ザイディの判決は、イラクの数多くのモスクにおける金曜礼拝のさなかに言い渡された。バグダッドでも人口密度の高いの、主にシーア派の労働者階級が暮らすサドル・シティーでは、聖職者シェイク・スハイル・アル-イカビが会衆に対し、これは「アメリカによる占領に反対するイラク国民に対する判決です」と説教したとAP通信は報じている。シーア派の中心地であるクーファでは、シェイク・アブドル-ハジ・アル=モハンマダウィはこう語っている。「裁判官が、一体どのような法律に基づいて、判決を出したのか不思議に思うばかりだ。この判決は、連中のご主人様を満足させるために出されたのだろうか? なぜ血も涙もなく、イラク国民を殺害しているアメリカ人を裁かないのだろう?」

記事原文のurl:www.wsws.org/articles/2009/mar2009/iraq-m14.shtml

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イラクと模範的属国日本、非常に対照的に思える。

Wikipediaに、こういう記事がある。カーチス・ルメイ。今から64年前の1945年3月10日におきた出来事、東京大空襲を考え出した人物に関するものだ。(必要部分のみ引用。)

第二次世界大戦期のアメリカ合衆国の軍人である。戦略爆撃の専門家、東京大空襲を初めとする日本の焦土化作戦を立案した。

このルメイの焦土化作戦は、東京大空襲をはじめ大成功をおさめた。標的となった日本の都市は、軍需工場、民間住宅地の区別なく徹底的に焼き払われ壊滅的な打撃を受けた。焦土化作戦は東京・大阪等の大都市を焼き払った後は、地方の中小都市[3]までが対象となった。これらの空襲は日本国民を震え上がらせ、日本側から「鬼畜ルメイ」・「皆殺しのルメイ」と渾名された。

1964年に、航空自衛隊創設時の戦術指導に対する功績により、日本政府より勲一等旭日大綬章を授与された。これは参議院議員で元航空幕僚長源田実と小泉純也防衛庁長官(小泉純一郎の父)からの強力な推薦によるものであった

「自国民を何十万人も殺害した責任者に、航空自衛隊への戦術指導に対するお礼に?、綬章を授与する」国が日本以外一体どこにあるだろう。夫人すら差し出すだろう、とザイディの姉妹にいわれた、さしものマリキ首相もびっくり?そういう発想、「自国」を愛する人物からは出てくるまい。属国より宗主国・米国を愛する人物なら考えつくかも。

蛙の子は蛙。

小泉純一郎元首相の素晴らしき忠米売国実績、大本営マスコミ愛読者以外には明白。

郵政私物化、後期高齢者いじめ医療制度、障害者自立支援阻害法、在日米軍再編推進、アメリカのイラク攻撃(空爆)・侵略支持、イラク派兵、等々、もう露骨な、属国推進政策のオンパレード。こういう人物を、ほぼ全てのマスコミと国民の一部は、いまだに熱狂的に支持している。「靴をなげつけろ」とは思わないが、この属国、不思議な国だ。

彼が使った「改革」の本当の意味は、広辞苑にどう書かれていようと、大本営マスコミがなんと言おうと、「破壊」でしかないだろう。

そう、マッド・アマノ氏が自民党のものを添削して作った傑作標語「あの米国を想い、この属国を創る」

そして小泉純一郎氏の三男進次郎氏が横須賀の地盤を受け跡目を継ぐ。上記標語をさらに推進するために。

彼は、ワシントンD.C.にあるシンクタンクCSIS(戦略国際問題研究所)で、優秀なジャパン・ハンドラー、マイケル・グリーン氏に、教え込まれてきている。(ハンドラーとは、何かを操縦、あやつる人、調教師という意味だ。この場合、日本をあやつる、一流専門家。)

もちろん、あのオバマ大統領のくぐつ師、ブレジンスキー氏もCSIS理事であらせられる。

特訓を受けた進次郎氏、父親をも越える迷首相になるのかも。日本の本当の民度が次回の選挙で証明される。こういう人をよろこんで選ぶ日本、世界に冠たる属国民。

ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報には、下記の記事がある。

小泉進次郎(小泉Jr.)のCSISペーパーを読む 2006/10/19

また、オルタナティブ通信には下記の記事がある。

引退宣言した小泉元首相の後継者・小泉進次郎の正体

2010/3/12追記:

東京大空襲、時空を隔てて、そのまま、現在の、アフガニスタン・パキスタンの無人機ミサイル攻撃と、つながっている。東京大空襲の被害者の方々の集いは伝えられても、無人機ミサイル攻撃は、全く報道されない。

例えば、下記記事等をお読み頂くしかないのかもしれない。

ラスベガスでタリバン狩り

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