« 北大西洋共同体(NATO)に日本を組み込む ブレジンスキー | トップページ | アメリカが支援したもう一つの大惨事-ソマリアの悪夢 »

2009年2月17日 (火)

ファイナ号は解放されたが、疑問は残ったまま

ロシア・トゥディ

2009年2月13日

ソマリアの海賊に四ヶ月以上もハイジャックされていたウクライナ船舶ファイナ号乗組員がキエフ空港に到着した。ヴィクトル・ユシチェンコ大統領自ら乗組員を出迎えた。

身の代金320万ドルが、先週同船の甲板にパラシュートで落とされた後、船は解放された。

ベリーズ船籍のファイナ号は、土曜日、警備のため、アメリカ軍の護送艦と共に、アメリカ海軍のコマンド隊員を乗船させ、ケニヤに出航した。

結局、当初3500万ドルの身の代金を要求していた海賊は、2008年9月25日から2009年2月5日にわたり、同船を支配したものの、野望は引き下げざるを得なかった。

2月12日木曜日、ファイナ号はモンバサ港に接岸した。

唯一の死傷者はロシア人

乗組員は、港でウクライナ人幹部に出迎えられ、医療検診に連れて行かれる前に、記者団と短時間話し合った。

「我々の解放や、船の解放に関する交渉では、色々困難がありました。」と他の乗組員同様、金曜日朝、ようやく帰国する予定の船長代理ビクトル・ニコルスキーは語った。

ファイナ号船長ウラジーミル・コロブコフが船がハイジャックされて数日後、心臓発作を起こして亡くなった後、ニコルスキーが同船を引き継いだ。

彼の死亡原因は現在未確認であるが、コロブコフ船長の遺骸の行方も明らかにはされていない。

ロシア外務大臣、セルゲイ・ラブロフの要求に従い、ウクライナ外務大臣ウラジーミル・オグリスコは、ケニヤ当局から許可を得次第、ファイナ号の船長の亡骸を、ウクライナの当局者が必ずキエフに運ぶことを約束した。

駐ナイロビのロシア大使ヴァレリー・イェゴシキンは、この間、死亡証明書の発行と搬送の許可を得るべく作業中である。

残りの乗組員、ウクライナ人17名、ロシア人2名と、ラトビア人1名は、健康だといわれている。しかしながら、特にハイジャックされた船を乗組員達が取り戻そうと試みたという未確認情報がある以上、この声明は、おそらく医療検診の結果を待って確認されるべきだろう。

貨物は無事だが、誰宛てなのか?

同船の貴重かつ危険な貨物、つまり33輌のT-72戦車、擲弾発射筒と、多量の弾薬は、ウクライナ当局者によると、依然として積載されたままだという。

ウクライナ大統領官房副長官で、ファイナ号の乗組員をケニヤのモンバサ港で出迎えた代表団の一員であるアンドリー・ホンチャルクは、ファイナ号の軍用貨物の一部が、ケニヤへの途上で行方不明になったという主張を否定した。

「全ての兵器と軍用貨物は揃っています。」木曜日彼はインターファックス通信社に語った。

ソマリアの海賊は自分たちの武器は身の代金して受け取った金で買うことを明らかに好んでいるようだ。

これらの戦車や弾薬は、ウクライナの主張では、ケニヤ軍向けのものだったという。ケニヤ政府の広報担当官によると、金曜日、貨物は荷降ろしされ、近い将来、ケニヤ軍に引き渡される。

一方、これらの貨物は、2008年の紛争地域の一つで、いまだ治安不安定なまま5年目を迎えている(激しい軍事行動は、3年前に停止した)スーダン向けのはずだと確信している専門家も中にはいる。

ファイナ号に積まれていた戦闘戦車は、アメリカ自身が支払ったもので、南スーダンの過激派組織に使わせる予定である可能性を、ロシアのマスコミはほのめかした。

また、国際刑事裁判所は既に、スーダン人指導者オマール・アル-バシルの逮捕状を出しており、同国は国際的な武器禁輸の対象となっている。

ウクライナ議会の委員会は、同国の、ビクトル・ユシチェンコ大統領が違法な武器取引に関与していると主張しており、石油資源の豊富なスーダンは、禁輸にもかかわらず、武器の受け取り主である可能性が残っている。

BBCは、ファイナ号積み荷目録とされるものを公表したが、それはMOD/GOSSという頭文字のついた契約番号で、これは国防省/南スーダン政府(Ministry of Defense/Government of South Sudan)を意味している可能性がある。

ケニヤ政府は、同様な頭文字のつく、ケニヤ国防省の重要ならざる部局を引き合いに出して、こうした主張を否定していはいるものの、ファイナ号貨物の本当の送り先は依然として問題となっている。

トラブルの角

ロシア・トゥディに対し、12月には、ソマリアの駐ロシア大使モハメッド・マフード・ハンジュールは、アデン湾と紅海は、イランや、イラクのようなアラブ諸国から、大半の石油や他の貨物が輸出される、重要な海上運輸航路の一部だ、と繰り返していた

また、アフリカの角周辺における海賊の存在は、多数の非合法活動にとって格好の隠れみのだと彼は語った。

「何でもかんでも海賊がいるせいにしてしまうのは便利でしょう」ハンジュールは、彼の考えを言い足した。「ソマリアの海賊という現象そのものが、たぐいまれなことです。人工的に作り出されたものなのです。「ソマリアの海賊」は、給料を貰って仕事をしているにすぎません。」

東アフリカ海員援助計画によると、今日のソマリアにおける海賊の数は、およそ1,100人で、2005年の数値の10倍だ。国連によると、ソマリアの海賊は、2008年には少なくとも120隻の船を攻撃し、全体でおよそ1億5000万ドルを稼ぎだしている。

ロシア軍艦ニェウストラシームィ等を含む、少なくとも10ヶ国の海軍からの、およそ20隻の軍艦がソマリア沖での対海賊作戦に従事している。20年間の内戦で荒廃したソマリアには機能する政府がなく、自力で海賊と戦う立場にはない。

ルーベン・ザルバビャン ロシア・トゥディ

記事原文のurl:www.russiatoday.com/news/news/37228

----------

ソマリアへ自衛隊、めちゃくちゃ違憲!伊勢崎賢治 youtube

必見ビデオです。

« 北大西洋共同体(NATO)に日本を組み込む ブレジンスキー | トップページ | アメリカが支援したもう一つの大惨事-ソマリアの悪夢 »

ソマリア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1335849/33477626

この記事へのトラックバック一覧です: ファイナ号は解放されたが、疑問は残ったまま:

« 北大西洋共同体(NATO)に日本を組み込む ブレジンスキー | トップページ | アメリカが支援したもう一つの大惨事-ソマリアの悪夢 »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

無料ブログはココログ