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2009年1月 6日 (火)

アメリカという傀儡国家

ポール・クレイグ・ロバーツ

2009年1月5日、 "Information Clearinghouse"

ジョージ・W・ブッシュ大統領が、「人権の為の戦士として、記憶されたいものだ」と宣言したのは、お笑いタレント役を演じていたのだ。

人権のための戦士ブッシュによる死亡者数程の数に達するものは数少ない。インフォメーション・クリアリング・ハウスによると、ブッシュのイラク侵略と占領は、1,297,997人のイラク人死者をもたらした。更に何百万人もの人々が負傷し、何百万人もの人々が我が家を追われた。ブッシュの軍隊は、結婚式や、葬儀、子供のサッカー試合、病院やモスクに、八つ当たりしている。

しかもこれは、アメリカが、これからアフガニスタンに向かう前の話だ。

ブッシュ帝国軍隊の司令官は、アフガニスタンでは、「死者数を数え上げない」と宣言した。だがアフガニスタンでは一般市民や学童の何千人もがタリバンの味方に馳せ参じ、タリバンの軽装備の戦士たちが、国の大半を世界唯一の超大国から奪い返したのだ。

タリバンに空軍はなく、クラスター爆弾も、無人飛行機も、高性能ミサイルも、戦車も、あるいは軍事衛星能力もない。タリバンにあるのは、占領に対するアフガニスタン人の抵抗のみだ。

2006年、文明社会がレバノンの民用基幹施設や一般人居住区に対するイスラエルの大規模爆撃を止めようとするのを、一カ月間妨害した際にも、ブッシュは人権のために戦っていた。イスラエルは、水資源を求めて、国の一部を盗み取るべく、南部レバノンからヒズボラを追い出そうとしていたのだ。大仰に称賛されているイスラエル軍は敗北し、少人数の軽装備ヒズボラ・ゲリラによって完敗させられ、その敗北にイスラエルは憤激して、レバノンの一般市民に八つ当たりした。もちろん空襲で。レバノン一般市民の虐殺は、イスラエルに湯水のように与えられたアメリカの武器によって可能になったのだ。

今やイスラエルはイスラエルのガザ・ゲットーに暮らす一般市民を爆撃している。何ものにも容赦はなかった。病院、大学、あるいは子供たちにもおかまいなしだ。ブッシュ大統領は、またもやアメリカの永続的な恥なのだが、ガザの一般市民に対するイスラエルの攻撃停止を強制しようとする文明社会の試みを妨害している。

ブッシュが、ただのお笑いタレントであればよかったのだが。実際は、彼は傀儡なのだ。シオニスト・イスラエルの傀儡なのだ。

もはや誰一人ブッシュのラジオ演説になど耳を傾けない。アメリカ人の四分の三が、脳たりん大統領執務室の日々が終わるのを待ちきれずにいる。だが1月2日の演説がまたもや証明したごとく、アメリカ大統領はイスラエルの傀儡なのだ。「自由世界の指導者」の言い分を聞いてみよう。

ブッシュ:「最近の暴力の噴出は、イスラエルの破壊を呼びかけるイランとシリアに支援されたパレスチナ人のテロ集団ハマースによってけしかけられたものです。18ヶ月前にハマースは、ガザをクーデターで奪取し、それ以来、何千丁の銃やロケット弾や迫撃砲を輸入してきました。」

事実: イランもシリアもイスラエル破壊など呼びかけてはいない。エルサレムから報道しながら、三年前にクリス・マッギル(ガーディアン、1-12-06)書いている。「ハマースは、イスラエル破壊の呼びかけを、宣言から削除した。」2006年6月22日、「イスラエルの生存権を認める文書の部分に合意することで、ハマースは、大幅な政治的妥協をした。」とマッギルはエルサレムから報じている。ハマースは、ブッシュとイスラエル政府が行うよう要求したパレスチナの選挙に勝利したのだ。民主的な結果を、ブッシュのイスラエルにいるご主人たちは受け入れられないのだ。ハマースは、ヨルダン川西岸ゲットーから追い出され、傀儡政権が作られた。しかしながら、2005年9月、ヨルダン川西岸の占領地域を確保するためイスラエルはガザから撤退し、ガザのハマースを追い出すことはできなかった。イスラエルは、ガザのパレスチナ人に対する暴力によって、ハマースを追い出そうと決めたのだ。ジョージ・ブッシュは、アメリカ議会(デニス・クシニッチを除き)や、アメリカの新聞、TVメディア同様、この民主的な選挙結果に対する攻撃を支持している。]

ブッシュの2009年1月2日ラジオ演説は、イギリス・カンブリアで行われる世界ウソつき大会で優勝できるほどの真っ赤なウソだった。イスラエルが、ガザをアウシュヴィッツへと変えているのに、ホワイト・ハウスの暗愚な傀儡は、ガザ住民を非難しているのだ。

人権擁護をしたことで記憶されたがっている傀儡大統領のあけすけな?を聞いてみよう。

「2007年の夏の、ハマースによる暴力的な権力奪取以来、ガザのパレスチナ人の生活条件は悪化しました。資金を、道路や学校ではなく、ロケット弾発射砲に使ってしまい、ハマースは、パレスチナ人に奉仕する意図が皆無であることを明らかにしました[ハマースは、唯一寝返っていない組織だ]。アメリカは、何千万ドルもの人道的支援を提供して支援してきましたが、また今週、更に8500万ドルも、国連を通して寄付をしました。我々は、継続して、地域の全ての人々に対し、支援が、それを必要としている人々に必ず届けられるよう呼びかけています[最後の人道支援船は、イスラエルの小型砲艦に体当たりされ、引き返した。]そして私は大統領ムバラクに申しあげました。最近の救援物資輸送を支援するにあたって、エジプトが演じてきた役割を、アメリカは感謝しています。人道的な苦難の減少に加え、あらゆる国家は聖地における暴力を恒久的に終え、平和への道への復帰に向けて努力すべきなのです。アメリカ合州国は、完全に守られる、意味のある停戦を実現すべく、外交的努力を進めています[2006年のレバノンの時と同様、イスラエルが殺戮を続けられるよう、アメリカは停戦を妨害している]。イスラエルへのロケット弾攻撃を招くような一方的停戦は受け入れられません[イスラエルが、機能していた停戦を、破るよう仕組んだのだ]。またハマースの約束は十分ではありません。ガザにおけるテロ集団への武器密輸が、確実に終わるのを推進する、監視の仕組みが機能するようにしなければなりません。全ての当事者が、ハマースがテロをやめるよう圧力をかけ、正統なパレスチナの指導部が平和に向けて努力するのを支持するよう、私は強く要請します」[ここで、ホワイト・ハウスの傀儡は、パレスチナ政府の選挙は正統なものではなかったと言っているのだ。ブッシュ自身の選挙と違って、ハマースの選挙はインチキではなかった。]

アメリカ大統領は、ブラック・ユーモアだ。彼は歴史を改竄している。

ハマースは、2006年に自由選挙で選ばれた。アメリカとイスラエルは、あらゆる対外援助の停止を含め、ハマース政府に対する経済制裁を仕組むという応対をした。マスコミ報道によると、ガザの街路でハマースに挑戦できるようにすべく、アメリカはファタハに武器を供給していた。ハマースの財源に関して言えば、イスラエルは、パレスチナの税収入の一部を、イスラエルの傀儡アッバスに与え、残りは自分のものにしている。イスラエル/アメリカの傀儡ムバラクの役割は、パレスチナ人を、イスラエル爆撃の標的にされるべくガザに釘付けにしておくことだ。ムバラクは、イスラエルによる虐殺からのパレスチナ人脱出を可能にする国境開放を拒否している。

アメリカ人は、自分たちの大統領が、アメリカの贈り物に寄生している、中東の、小さいながら冷酷な国家の、傀儡であることを恥じるべきなのだ。

その最初の行動が、イスラエル人にホワイト・ハウスの管理をまかせることだったオバマが当選しても、何も変わっていないのだ。アメリカの歴史始まって以来、初めて、二重国籍者で、イスラエル軍に服務したことがあるイスラエル人が、ホワイト・ハウス大統領首席補佐官になった。

イスラエルで平和運動をしている私の友人たちは「世界の明かり」アメリカは、悪に乗っ取られて、邪悪のために仕えているといって、落胆している。

エネルギーと指導力があるロシアや、現代的な産業がある中国と比較すれば、アメリカ合州国は二等国だ。アメリカに核はあるが、ドルが準備通貨として生き長らえている間しか、侵略戦争は続けられない。アメリカの権力は、管理不行き届きのために枯渇した。アメリカ合州国は信用を失った国で、世界の苦しみの源で、核兵器備蓄は、地球上の生命に対する脅威だ。

政治学者マイケル・ハースは最近、新刊書George W. Bush, War Criminal? The Bush Administration’s Liability for 269 War Crimes(ジョージ・W・ブッシュは戦犯か? 269件の戦争犯罪に対するブッシュ政権の責任)を刊行した。ハースは、ブッシュの法律・憲法違反が「アメリカ合州国を、世界中から恐れられ、ほとんど誰も愛することのない、ならず者国家に変えた。」と書いている。http://www.uswarcrimes.com/

アメリカは衰退期に入ったのだ。アメリカは、製造機能を海外に出してしまい、CEOやウォール街の詐欺師どもは膨大なボーナスを請求できても、労働者階級は没落した。アメリカの金融業界は、信用を失い、大混乱で、アメリカの納税者から、一兆ドルを盗み取るという手段に訴え、アイスランドの通貨破壊を含め、世界を金融危機に陥れた。

世界の大半が、今やアメリカ合州国を憎み、不信感を抱いて当然なのだ。

途方もないほどお札を印刷していて、あまりに大きすぎ、更に札を印刷する以外、資金手当の方策がない財政赤字にもかかわらず、アメリカの失業率は高く、しかも上昇中だ。

自分たちの政府によって、21世紀最初の十年間に、アメリカ人に対してなされた損害は、アメリカのごう慢さと独善さが、イラク、アフガニスタン、レバノン、ガザや、南オセチアの一般市民に負わせた損害に、ある意味で、匹敵している。爆撃で家を失うのではなく、百万人以上のアメリカ人が、サブプライム抵当詐欺で、家を失った。アメリカ国民は、令状も、理由もなく、スパイされている。アメリカ人の市民的自由は危機にさらされている。

自らの国の市民的自由を攻撃したジョージ・ブッシュが、「人権のための戦士」として記憶されるなどということを、一体信じる人などいるだろうか?

記事原文のurl:www.informationclearinghouse.info/article21647.htm

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一方で、傀儡ブッシュの傀儡国家の「ポチ」元首相は、引退とは言え、いまだに勢力をふるっており、伜を植民地軍港、横須賀から出馬させ、ご本人、ガーナに観光旅行(建前は大統領就任式列席?)するという。彼の売国政治で大変な被害にあった我々、彼の出国にこそ、責任を求め、古靴でも掲げて、見送りにでかけるべきなのかも。(逮捕覚悟で?)

日本経済を徹底的に破壊した、経済(破壊)学者、竹中平蔵氏も意気軒昂で、テレビに出演し新刊を出している。しかし、今の世の中、誰が彼の本を買うのだろう?テレビを見るのだろう。不思議でならない。彼等や、彼等をもちあげるメディアの方々の、頭脳構造は、一体どうなっているのだろう。そもそも売国をする理由がわからないのだが。人を殺さない生活を維持するためには、貧乏生活もやむなし、というのは、あのペシャワール会の中村医師の哲学だ。キリスト教徒の麻生首相も、無宗教の小泉元首相も、自分が楽に生きるためには、貧困な連中は、どんどこ死ね!というのだろうか。政治家というより、大量虐殺確信犯に思える。もちろん、小沢や鳩山といった人々も、同類だと断定して後悔しない。

しかし、あの人物、売国「お笑いタレント」としては、一種天才だったのかも知れない、と思う。スリッパでテレビを叩くのがいやなので、すぐにチャンネルを切り換えていたため、彼の演芸実力の程を良く知らないが。伜の一人が芸人になって当然な、天才的才能なのだろう。

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