モスクワ、アフガニスタンへのNATOのアクセスを拒否
ロシア・トゥディ
2009-01-23
ロシアはNATOとアメリカに、軍需品をロシア領土経由で、アフガニスタンに送ることをまだ承認していない。ロシアのNATO特使ドミトリー・ロゴジンはそう語っている。
火曜日、アメリカ中央軍司令官のペトレイアス大将は、モスクワがロシア経由補給路の設置に合意したと発表した。
2008年4月、ロシアは、多国籍軍とアフガニスタンへの非軍需品鉄道輸送と合意した。ロシアは、フランスとドイツとアフガニスタンへの空路通過の二国間条約を締結した。
ロシアの専門家レオニード・サジン中将は、アメリカは、もしも、アフガニスタン内の軍隊に、安定した補給をしたいのならば、ロシアの陸上輸送道路が必要だと言う。そうでなくては、アメリカはこの紛争地域から撤退を強いられるだろう。
アメリカとNATOは、隣国パキスタンからのタリバン攻撃が増加して以来、アフガニスタンに補給品を輸送する代替輸送経路を模索している。
ワシントンは、アフガニスタンへの分遣隊を今年ほぼ倍増すると公約している。
NATOの大きな過ち?
アメリカのアフガニスタン作戦は、9/11攻撃に対する直接の応酬として2001年に開始して以来、もはや既に七年以上になる。
目標は単純だった。オサマ・ビン・ラディンを捕らえ、アルカイダを打倒し、アメリカのブッシュ・ドクトリンによれば、テロリストを匿っているタリバン政権を追い出すことだった。
アメリカ軍が急襲し、必要とされたNATOも戦闘に加わった。
それなのに、アナリスト達は、依然として、アフガニスタン国内の多国籍軍の状況は、徐々に悪化していると語っている。
「現地作戦の最新情報によれば、我々は戦争に敗北しつつある。タリバンは実際に、反政府武装攻撃を激化している。」ワシントン D.C.のケートー研究所の海外政策アナリスト、マロウ・イノセントは語っている。
しかも、多国籍軍はこの戦争の当初の目標を達成していない。
事実が全てを物語っている。ビン・ラディンは依然、逃亡中で、アルカイダは活動を続け、アフガニスタン国内でのタリバン支配地域は拡大しつつある。
インターナショナル・カウンシル・フォー・セキュリティー・アンド・ディベロップメントが最近発表した統計によると、2007年には、タリバンはアフガニスタンの54パーセントを支配していた。だが、2008年にこの比率は72%に増えた。
「状況は、近年、悪化しつつある」と世界経済・国際関係研究所の専門家アレクサンドル・ピカエフは語っている。
「これは、NATOが先導する軍隊が、アフガニスタン国民に、ケシ栽培以外の、必要最低限の生活手段を提供して平和を構築することにほとんど関心がないという事実とつながっている」と彼は語った。
記事原文のurl:www.russiatoday.com/news/news/36268
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