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2009年1月12日 (月)

HRW、アメリカの介入がソマリアの危機を悪化させたと主張

2008年12月24日

この一年、ソマリア人は十年間で最悪の暴力を経験させられた。ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)の新報告書には、アメリカ合州国は、危機を悪化させるばかりだと書いてある。報告書はこう書いている。「ソマリアを主として、グローバルな対テロ戦争における一つの戦場として扱っているアメリカ合州国は、暫定政府とエチオピアの行動を無批判に支持するという政策を続けてきたが、その結果として起きた、説明責任の欠如が、最悪の人権侵害に油を注いだのだ。」HRWのレスリー・ラフカウと話をする。[下記に筆記録あり]

ゲスト:

レスリー・ラフカウ。ヒューマン・ライツ・ウォッチの「アフリカの角調査チーム」を率い、ヒューマン・ライツ・ウォッチのソマリアに関する最新報告「恐ろしいことばかり: 戦争犯罪とソマリアの荒廃」に寄稿している。

以下、筆記録

エミー・グッドマン: アメリカが支援するエチオピア軍が、ソマリアを侵略して二年たって、今年の年末までに、この戦争で荒廃した国から撤退しようとしています。一方アフリカ連合は、首都モガディシュへの3,400人の軍隊駐留を更に二カ月延長すると発表した。

アメリカが支援する暫定政府は、ソマリア国会の反対と、東アフリカの指導者たちからの経済制裁という脅しの後、公式に任命されていた次期首相が先週辞任するという新たな痛手に直面しています。

この一年、ソマリア人は十年間で最悪の暴力を経験させられました。国境なき医師団は、ソマリアを、今年最悪の人道的危機の一つにあげていまる。ヒューマン・ライツ・ウォッチの新たな報告書はこう書いています。「過去二年間は、ソマリアの苦難な歴史の単なる典型的なもう次一章などというものではない。ソマリアが今日直面している人権と人道的大惨事が、1990年代初期以来、未曾有の規模で、何百万人ものソマリア人の命と生計を脅かしている。」

百万人以上のソマリア人が自宅から追い出され、何千人もが殺害されました。首都モガディシュの住民の三分の二が、余所に逃げました。ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書は、「恐ろしいことばかり」という題名です。報告書は、アメリカ合州国は、危機を悪化させるばかりだと書いています。報告書はこう書いています。「ソマリアを主として、グローバルな対テロ戦争における一つの戦場として扱っているアメリカ合州国は、暫定政府とエチオピアの行動を無批判に支持するという政策を続けてきたが、その結果として起きた説明責任の欠如が、最悪の人権侵害に油を注いだのだ。」

私の電話は、今アムステルダムにいる報告書の著者の一人とつながっています。レスリー・ラフカウさんは、ヒューマン・ライツ・ウォッチで、アフリカの角調査チームを率いていました。

デモクラシー・ナウにようこそ!レスリーさん。主な成果は何でしたか?

レスリー・ラフカウ: 番組に出演させてくださって有り難う。ええ、発表したばかりのこの報告は、過去二年の間にソマリアで何が起きていたのかに関して行った、大きな調査としては二番目のもので、戦闘している全ての当事者が、つまり、エチオピア、ソマリア暫定政府軍、そして武装反抗勢力が、いずれも大規模かつ許しがたい人権侵害に関与しているということを見つけたのです。民間人の無差別爆撃、略奪、強姦、大規模な恣意的拘留。そしておそらく、数年前のチェチェン戦争以来、世界のどこにも見られないような形で、モガディシュ市民の三分の二に、市から逃げ出すことを強いたのは、これらの犯罪、これらのきわめて深刻な国際的犯罪の影響なのです。

エミー・グッドマン: それで、例えば、わが国アメリカ合州国の役割は? ソマリアでアメリカはどのような役割を演じてきたのですか?

レスリー・ラフカウ: ええ、ソマリアにおけるアメリカの政策は、二つのレベルで問題のあるものでした。アメリカの政策で最も目立つ部分が、二つの要素からなっているので問題なのです。ソマリアの異なる地域における一連の空爆です。テロリスト容疑者を、狙ったものです。アルカイダと関係していると疑われている人物で、ソマリアに数年間避難している少数の連中がいます。そしてアメリカは、空爆を少なくとも四回、別の時期に、過去数年間にわたって実施しましたが、そのほとんどで目標に命中させそこね、一般市民に命中し、一般市民を負傷させ、一般市民を殺害したのです。ですから、これは問題です。一般市民がこうした攻撃による主な死傷者だったという事実が、ソマリア人にとって、本当の不満の原因なのですから。

問題の二番目の層として、アメリカはエチオピアの介入を無条件に支援していると思われている事実があります。アメリカとエチオピアは、アフリカの角地域における対テロ戦争では、極めて親密なパートナーで、事実、エチオピア軍も、深刻な人権侵害を犯しており、しかもそうした人権侵害に対して、ワシントンが全く沈黙をしているのです。そのことによってアメリカは、多くのソマリア人の間に、アメリカは、この戦争での一般市民の犠牲など全く気にしておらず、一般のソマリア人の福祉になど全く関心がないのだという認識をもたせてしまっています。

エミー・グッドマン: 今すぐ、何をすべきだと思われますか、レスリー・ラフカウさん?

レスリー・ラフカウ: ええ、そうですね、ソマリアというのは非常に複雑な問題です。いくつもの層が重なっているのです。まず地域的な層があります。また国内の政治的危機もあります。ですが、私は、ヒューマン・ライツ・ウォッチが、多少の進歩につながりうると考えている幾つかの措置があると考えています。その中でも一番重要なことは、説明責任の必要性です。問題の一つは、ソマリアは、エチオピアにせよ、アメリカにせよ、あらゆる当事者にとって、どんなことでもまかり通る、一種の自由発砲地帯と見なされてきたということです。そこで、これまで行われた犯罪に対する新たな意識と認識が必要なのです。ですから、これらの犯罪を糾弾する声明、ワシントンの声明を聞きたいのです。もしもどこか他の国であったらするような。ですから、あの種の犯罪というものへの認識と説明責任を求めることに対する本当の支援によって、ソマリアを何年にもわたって統治してきた、この様に刑罰を免れさせてしまっていたのを終わらせるのです。ですから、例えば、全ての当事者による犯罪を調査する調査委員会を、アメリカに支援して欲しいですし、犯罪の犯人たちを法に基づいて裁く違った形の仕組みを考えて欲しいのです。

けれども、他のもの、とられるべき他の政治的措置もあります。全ての関係者を含んだ包括的な政治的プロセスへの本当の支援が必要です。過去八カ月にわたる和平プロセスにまつわる主要問題の一つは、武装した主要集団、南部ソマリアの大半を支配している過激なイスラム教徒集団が、実際には和平プロセスに参加していないということです。

エミー・グッドマン: では、その和平プロセスに関して、更に、ストックホルムでお会いした、ソマリア人の活動家に伺いたいと思います。ヒューマン・ライツ・ウォッチのレスリー・ラフカウさん、ご出演どうも有り難うございます。皆さんの報告書に、こちらのウェブdemocracynow.orgからリンクしておきましょう。

記事原文のurl:www.democracynow.org/2008/12/24/somalia

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マッチポンプという言葉を思い出した。自分で放火をしておいて、消火器を売って儲けることを言う和製英語だ。軍隊と武器を送り込んで、国を荒廃させて、儲ける。破壊しつくしたあとで、再建・復興事業だといって、乗り込んで、また儲ける。その繰り返し。海賊をさせ、これを叩いて儲ける。更に、「お前の国の船が、海賊に襲われてもいいのか?いやなら、軍隊を出せ」というストーリーで、舞台を作って、属国に出兵させ、「集団自衛権」(その実、「集団先制虐殺攻撃権」)の下準備をさせる。ソマリアの海賊対策に、出兵が必要なことを国会で言い出したのは、そもそも民主党の長島明久衆議院議員。とんでもない連中だ。あの茶番討論は、テレビでも放送された。この一点だけで、決して「(究極の偽装チェンジである民主党への)政権交代を希望する」などという言葉は、使えない。

悪い平和と、良い戦争などあったためしがない。(ベンジャミン・フランクリンの言葉だそうだ。)「政権交代を希望する」皆様は、本当に、ソマリアやアフガニスタン派兵を希望しているのだろうか?正気とは思われない。飛んで火にいる夏の虫。

戦争こそが武器弾薬市場。金融工学のインチキさがばれた今、帝国は、唯一の得意技、武器弾薬を湯水のように使う侵略と駐留と搾取という公共事業だけが最後の頼みの綱。在庫が処分でき、新製品開発、製造が可能になる。トラブルを起こしては介入するマッチ・ポンプが帝国の国策だ。「911」や「対テロ戦争」自体、そのための舞台装置。

外見上独立させながら、終戦から64年、巧妙に支配を続け、洗脳に大成功し、たっぷり搾取が楽しめ、しかも、まもなく、アフリカの角だけでなく、アフガニスタンにまで、軍隊を進んで差し出すという素晴らしく従順な属国がある以上、侵略と駐留と搾取の夢を、帝国があきらめるはずはない。

宗主国の「戦争殺戮という公共事業」にくらべると、日本の、港、道路、ホールやらダムを作る公共事業、建設中の事故での死傷者はたまさかあっても、死傷者を生み出すことで、儲けるという仕組みではない。どんどんダムを作って、どんどん壊すというのは、案外、人にやさしい開発事業なのかもしれない。

属国の財務省は、それをやめさせて、宗主国のように、もっと効率のよい「戦争殺戮公共事業」にもって行こうとしているのだろうか。

こうした海賊版翻訳でなく、より早く、より良い翻訳をご希望の皆様は、Democracy Now!Japanに是非ご寄付を!

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関連翻訳記事:

ソ マリア: CIAが支援したもう一つのクーデターの崩壊

NATO の軍艦、ソマリアに向かう

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