ブッシュはイスラエルによるガザ虐殺を黙認、オバマとクリントンは沈黙
Matthew Rothschild
The Progressive
2008年12月27日
土曜日、イスラエルはガザを無謀に爆撃し、パレスチナの厚生当局によると、少なくとも205人のパレスチナ人を殺害し、更に少なくとも350人を負傷させた。
イスラエルに対する、ハマースの非道ではあるが、ほとんど無効なロケット攻撃に対する、この全く不均衡な反撃が、中東を更に燃え上がらせることは確実だ。
イスラエルの攻撃に対してブッシュ政権の黙認があるだろうことは、誰にでもわかる。
ホワイト・ハウスのスポークスマン、ゴードン・ジョンドローは、ハマースに全ての罪を押しつけた。
「もしも暴力を止めるべきであるなら、ハマースは、継続しているイスラエルへのロケット攻撃は停止しなければならない」と、ジョンドローは述べた。
民間人の保護については、おざなりな同意の様子は示しながらも、イスラエルがハマースを追求していることに対する不満を彼は全く示さなかった。「アメリカ合州国は、イスラエルに対し、ガザのハマースを標的としているのだから、民間人死傷者は避けるよう強く促している」とジョンドローは述べた。
一方、次期大統領のバラク・オバマと次期国務長官ヒラリー・クリントンは、恥知らずにも、攻撃後、最初の数時間、沈黙したままだ。
ブッシュの対応と、オバマとクリントンの無対応は、ハナン・アシラウィが、土曜日に述べた要点を強く示すものだ。「イスラエルは、責任を負わないことと、法の適用を受けない国であることに慣れきっている」パレスチナ議員で人権活動家の彼女はそう言った。彼女は爆撃を「虐殺」と呼んでいる。
ワシントンがイスラエルの猛攻撃を大目に見ている以上、暴力はますます悪化するばかりだろう。
イスラエルの防衛大臣エフド・バラクは「作戦は大規模なものとなろうし、必要なだけ拡大されるだろう. . . . 作戦は短期的ではなく、容易なものでもない。」と述べた。
あるハマースのスポークスマンは、復しゅうを誓い、ハマースは「最後の血の一滴まで、レジスタンスを継続する」と語った。
この暴力のサイクルは、パレスチナとの公正な調停をすべく、ワシントンが最終的にイスラエルを説得することなしには、また説得するまでは、ますます血みどろなものとなろう。
ブッシュにはそうする意図はない。オバマにもその気はないように思われる。
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