靴投げ犯「醜い行為」を詫びる
Al Jazeera English 2008年12月19日
(写真のキャプション:何百人ものイラク人がアル-ザイディの釈放を要求[AFP])
ジョージ・ブッシュ・アメリカ大統領に靴を投げつけた後、逮捕されたイラク人ジャーナリストは、報道によれば、イラク首相に、事件を詫び、赦免を求める書状を送ったという。
ヌリ・アル-マリキ・イラク首相のスポークスマンは、木曜日、ムンダザル・アル-ザイディが、バグダッドでの記者会見中に自分が靴を投げたのは「醜い行為」だったと認めたと語った。
アル-マリキの広報顧問ヤシン・マジードは、ロイターに「アル-ザイディは書状の中で、自分の非常に醜い行為は許さるものではない」と書いたと語った。
マジードによると、アル-ザイディは、アル-マリキ首相に、2005年のインタビューの際、ジャーナリストを自宅に招いた時に示してくれた優しさを思い出して欲しいと願ったという。
「あなたの父親のような心で、私をお許しくださるよう懇願します」とアル-ザイディは書いているとマジードは語っている。
家族は懐疑的
しかしながら、ジャーナリストの兄、ダルガム・アル-ザイディは、声明が本物かどうか疑念を呈した。
日曜日バグダッドでのアル-マリキとの共同記者会見で、ブッシュをアラビア語で"犬"と呼び、ブッシュに両足の靴を投げつけたアル-ザイディはあっというまに有名になったが、これはアラブ文化では重大な侮辱となるしぐさだ。
2003年のアメリカが主導するイラク侵略の後、何万人ものイラク人死者が出ていることでアメリカ大統領を非難する人々にとっての英雄となってから四日間、ジャーナリストの居場所は不明のままだ。
イラクの警備官とアメリカ大統領護衛官にタックルされ、抵抗し、叫びながら連れ出された後、彼は腕の骨折や、他の重い怪我を負ったと彼の家族は言う。
彼の家族は、彼は厳重に警備されたバグダッドのグリーン・ゾーン内の病院にいると語っている。
火曜日、アル-ザイディは、判事の前に出頭させられ、15年の実刑判決に値する犯罪、「大統領に対する攻撃」を犯したことを認めたと、司法当局は語っている。
彼は、まもなくこの容疑で、裁判を受ける可能性がある。
アル-ザイディは、彼の釈放を要求するイラク人たちの声援を受けており、また木曜日には、ベツレヘムからモントリオールにいたるまで同様の支援行動があった。
ヨルダン川西岸ベツレヘムのメイジャー広場では、アル-ザイディの拘留に抗議すべく、数十人のパレスチナ人ジャーナリストが靴を脱ぎ、「ブッシュには当然の報いだ」と書いたプラカードを掲げた。
またカナダの都市モントリオールでは、ブッシュの海外政策をいつも批判している反戦活動集団のブロック・ザ・エンパイアが、土曜日に、アル-ザイディと連帯して、市内のアメリカ領事館に、自分たちの履物を投げつけようとカナダ人に呼びかけている。
記事原文のurl:english.aljazeera.net/news/middleeast/2008/12/200812182353218656.html
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