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2008年11月 1日 (土)

オバマを拒否し、ネーダー/マッキニーを支持する12の理由

James Petras

2008年10月29日

"Information Clearinghouse"

アメリカにおける大統領選挙は、またもや、アメリカのインテリの品位と、発言の結果がすぐに問われる、最終的試練となっている。権力に対して直言するのがインテリの責任だとするなら、アメリカの有名で権威ある評論家達による最近の発言の大半は、惨めな失格だ。民主党大統領候補バラク・オバマ上院議員の反動的な外交および国内政策に光をあて、暴露し、非難するかわりに、彼らは、「限られた差異」ですら、前向きの結果をもたらす可能性があり、「オバマはより小さな悪」であり、「変化への可能性の機会を生み出す」のだという批判的な弁明をすることで、オバマを支持することに決めている。

            こうした主張を筋の通らないものにしているのは、オバマの公的な発言や、彼の最高政策顧問や、彼の政府で、政策立案者となるだろう連中は、あからさまに、最も好戦的な海外政策と、ポールソン-ブッシュ-ウォール街と全く軌を一にする極めて反動的な国内経済政策を明らかにしているという事実だ。戦争、平和、経済危機や、アメリカの給与所得階級の救済に関する主要な点に関して、オバマは大半のアメリカ人が拒否し、否定している政策を進展、深化させると約束している。

オバマを拒否する12の理由

1.      オバマは、公然と、繰り返し、アフガニスタンへのアメリカ軍の介入、アメリカ兵員の人数増強、体系的な越境攻撃への関与も含め作戦の拡大をエスカレートさせると約束している。言い換えれば、オバマはブッシュよりも大変な主戦論者だ。

2.      オバマは、彼の政権は「対テロ戦争」を、パキスタンに対する、体系的で、大規模な地上攻撃と空爆で拡大すると公然と宣言した。戦争をアフガニスタンの武力反抗勢力に同情的と判断した村や町や都市を含めてエスカレートしようというのだ。

3.      オバマは、転進、つまり武装抵抗勢力を打ち負かす、イラク軍の軍事能力次第によって、戦闘地帯から訓練と兵站へのアメリカ軍配転に賛成で、イラクからのアメリカ軍撤退には反対だ。オバマは、イラクからのアメリカ軍撤退の期限を、はっきりと定義することに反対している。イラクのアメリカ軍は、イラン、シリアや南部レバノンでの、軍事衝突も含む、中東における彼の全般的な政策を追求するのに不可欠だからだ。

4.      オバマは、親イスラエル・ロビーや植民地的拡張主義者の立場や、ユダヤ人国家の好戦的な政策に対する、無条件の支持を宣言している。アメリカにどれだけの費用がかかろうと、イスラエルの軍事攻撃を支持すると彼は約束した。イスラエルに対する、彼の卑しむべき追従は、ワシントンでの、2008年度アメリカ・イスラエル公共問題委員会の年次総会における彼の演説で明らかだ。主要なシオニスト・プロパガンダ機関幹部や、主要なユダヤ系アメリカ人団体のトップたちと長らく、悪名高いつながりを持っている主席顧問が、彼の演説を書き、中東政策を立案している。

5.      オバマは、イラン核開発計画で、ウラン処理を継続すればイランを攻撃すると約束している。選挙のわずか数週間前に二度、オバマの副大統領候補ジッセフ・バイデンは一連の「摩擦が起きている地点」(イラン、アフガニスタン、パキスタン、ロシアおよび北朝鮮を含む)を列挙し、オバマは「強力に対応するだろう」と強調した。オバマの上級中東顧問には、対イラン戦争の青写真となるような報告書を発行した「超党派政策センター」と深いつながりを持つデニス・ロスのような主要なシオニストがいる。オバマが提唱しているイランとの交渉など、大規模武力攻撃の恐怖を用いて、イランに主権をあきらめろと最後通告を発する口実にすぎない。

6.      オバマは、中東での敵意、戦争と、この地域のアメリカの政策に対する不信の主要な原因である、イスラエルのパレスチナ人追放と、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地拡張を、無条件に支持している。首席政策顧問、スピーチライターや、更には閣僚候補者など、三十人ものイスラエル優先主義者が、彼の主要選挙キャンペーン事務局にいては、事実上、「内部からの影響」やら「大衆の圧力をかけて」、シオニスト権力構造に対する、オバマの卑屈な服従を変えさせる希望など皆無だ。オバマを支持することによって、「進歩的知識人」は、事実上、彼のシオニスト指導者たちの味方となる。

7.      国内問題では、オバマの主要な経済顧問たちは、ウォール街から非の打ち所のない信任を受けている。ポールソン財務長官による、7000億ドルもの税金を使った、アメリカでも最も豊かな投資銀行の緊急救済を、彼は、躊躇せず、即座に是認した。オバマは、連邦の資金の利用を巡って、ポールソンや銀行に対し、生産者や住宅所有者に対する融資やクレジット用ではなく、銀行の買収案に反対しそこねた。ポールソンやウォール街緊急救済へのオバマの支持は、利子支払いの再交渉を待つ間、抵当流れを、わずか三カ月間だけ、延期するという、彼の貧弱な提案と見合っている。オバマは、労働者にとって賃金の良い職を生み出すような新たな大規模の、長期的公共投資計画を考えるかわりに、失敗した資本主義を救済する目的で、経営をやりそこねた金融機関や、破産した資本主義企業への政府資金振り向けを拡大することを提案している。

8.      オバマの経済チームは、あからさまに「自由市場」イデオロギーを擁護し、実行すると宣言しており、広範な、民間部門の失敗、腐敗、崩壊にもかかわらず、公営生産活動や社会福祉への政府資金の大規模注入をするといういかなる試みにも反対だ。

9.      オバマは、私企業の保険会社、保守的な医療団体や、病院協会や巨大製薬会社が運用、支配する、失敗した、民営の健康保険計画を擁護している。彼は、高価で、アメリカの家族の三分の一以上にとって、資力を越えてしまう、非効率的で、国家助成による 利益のための民営の計画を支持し、成功した連邦メディケア計画にならって計画された統一全国健康保険には、あからさまに反対している。

10.  オバマは、アメリカの何百万人もの人々や、世界の何億人もの人々にとって、食料品価格を上昇させた一方、巨大農産企業の、大いに助成され、儲かるエタノール燃料計画を、支持しているし、支持し続けている。

11.  オバマは、犯罪的なキューバ経済封鎖の継続を支持し、ベネズエラのポピュリズム的なチャベス大統領や他の中南米の改革者たちと敵対的対立をし、国内では保護主義を、中南米では、自由な市場へのアクセスを促進するという二枚舌の政策を推進している。彼の主要な中南米政策顧問は、上面だけの糊塗や、かけひきを提案するだけだが、アメリカ覇権の主張という点では、不屈の支持をしている。

12.  オバマも、自由市場顧問や億万長者の財政支援者たちも、悪化する景気後退から我々を救い出すような、いかなる包括的な政策あるいは戦略も、提案も構想もしていない。 逆に、オバマが提示するバラバラの対策の道筋は内部的に矛盾している。緊縮財政と、仕事を生み出すことは、両立しない。ウォール街の緊急救済は、生産的な投資用の資金を枯渇させてしまう。また新たな戦争を追い求めることは、国内の経済回復を損なう。

結論

「現実主義」の名において、公的に、あからさまに、あらたな戦争も、億万長者の緊急救済や、利益を目指す、民間企業が経営する健康保険を是認する政治家を支持する知識人は、「責任ある批判者」という自らの主張を放棄している。彼らは、批判的知識人としての自分達の責任を投げ捨てる、C. ライト・ミルズが「常軌を逸した現実主義者」と呼んだ存在そのものだ。「より小さな悪」を支持すると主張することによって、連中は「大いなる悪」を促進するのだ。更に四年間の、悪化する景気後退、植民地戦争、国民の疎外の継続だ。更に、彼らは、正々堂々と意見を述べ、戦争や、ウォール街のための緊急救済に反対し、国内経済における本当の大規模公共投資、統一健康保険制度、維持可能な、環境にやさしい経済政策、そして大規模で、長期的な所得再分配政策を提案している、全く別の候補者、ラルフ・ネーダーとシンシア・マッキニーを、実質的に無視したり、あるいは、徹底的に排除したりしているマスコミ、大政党、法制度の仲間だ。

            ひどく、容認することができないのは、ほんの一瞬でも、オバマ政治機構に対する連中の「決定的に重要な支持」が、急進的思想に対する余地を生み出すだろうなどと信じるという、こうしたインテリの主張(民主党というロバの尻のつまらない腫れ物)だ。シオニストや民間の軍事専門家が、オバマの中東戦争政策を完全に支配している。イラン、パレスチナ、パキスタン、アフガニスタン、またはイラクとの平和の余地など皆無だろう。ウォール街がオバマの財政政策を支配ししいる。誰かケンブリッジ卒業生の進歩派が忍び込んで、家を無くした家族に施しをするような余地なぞあるまい。

            大企業労組の財務担当が、選挙キャンペーンのたびごとに何百万ドルも拠出しても、50年以上にもわたって、進歩的な法律の一つも作れずにいるのに、アメリカの進歩的な「タレント文化人」が、素晴らしいほど組織と無縁の連中である自分たちが、「圧力をかけて」、オバマ大統領に、顧問や、支援者や、軍事エスカレーションへの大衆的支持を破棄させ、イランとの和平や、労働者や失業者のための社会的公正を推進したいと思わせられるなどと想像するのは、妄想ではあるまいか。

記事原文のurl:www.informationclearinghouse.info/article21117.htm

日本革命的共産主義者同盟(JRCL)中央委員会という組織のwebにある下記文章、この文章と趣旨がよく似ているようだ。「シンクロニシティ」?

自公政権を打倒しよう!共産党・社民党など憲法改悪反対・新自由主義的「構造改革」反対の政党・候補者に投票を

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