ブッシュ-オバマ-マケイン政権
Morton Skorodin
2008年11月1日、 "Information Clearinghouse":
我々が今暮らしているこの時代は、ブッシュ-オバマ-マケイン政権だ。
ブッシュは、親切にも、オバマのパキスタン爆撃キャンペーンを始めてくれた。アメリカ人から、ウォール・ストリートへの最近の富の移転(およそ8400億ドル)では、三人が結託した。
24時間/7日間/週のマスコミというジュークボックスが、金ばかりかかる無用の産物を、我々がしっかり見つめないよう、目をそらせてしまう。サーカスは、実にやかましく、見た目が面白いので、社会の深層構造を隠してしまう。アメリカは、科学的広報活動を使った軍事独裁制度だ。この科学的広報活動の一部は、アメリカの民主主義という虚飾の、入念な培養、かつ誇示なのだ。覚えておくべき大切なことは、マケインとオバマは、金まみれの支配者たちによって、入念に吟味して選ばれたのであり、それも特に秘密というわけでもないことだ。それは「選挙キャンペーン献金」と呼ばれている。彼等の吟味の後、我ら人民は、承認された二人の候補者のいずれかを選ぶわけだ。
八百長。マケインはカモだ。オバマは(オバマが解体するはずのない、あのメディア・コングロマリット、タイム-ワーナーの)タイム誌の表紙に、繰り返し聖別掲載された君主だ
アメリカには、話題にするほどの左翼は存在しない。これには物質的な理由がある。弱い労働組合、ほとんど存在しないストライキ。(なぜ労働組合が弱いのかという理由は、この記事の範囲を越える。) そこで、ラルフ・ネーダーやエミー・グッドマンのような左翼のスターは、鎖に繋がれていて、存在感がなく、ちようど、膨れ上がったメーシー百貨店のアドバルーンが、上にあがればあがるほど更に膨らんでいるようなものだ。それで彼等の努力は、どれほど善意のものであっても、背後に力は無く、時として全く無力だ。
見世物社会と、ネオ全体主義者風全情報認知社会の融合だ。国家側にはテクノロジーと、資源があり、それを徴発して、16だか18の“諜報”機関を使い、国民全員をスパイし、民衆を、いかに、そしてどれだけ“情報を与えてやる”かについて、すっかり方針統一をしている五社のマスコミを使って、できうる限り我々を支配している。一方、国民は細分化されたままで(他者に対する意味のあるつながりを奪われて)いる。唯一の巨大な非企業・政府組織といえば、体制内の教会だ。
ハンサムな王子様と、彼の引き立て役の、邪悪だが、器量の良い女王。連中は漫画本のスーパーヒーローだ。テレビにうってつけで、抑圧と無知の重要な手先なのだ。(来年2月までにアメリカの全家庭にデジタルTVを持たせようという膨大な努力を考えて頂きたい。ニューオリンズに暮らす我々の同胞に、給水することにもっと注力してくれたらと私は思う。)
バラク・オバマも、サラ・ペイリンも、まゆつばものだ:
バラク・オバマ- この名前は、もう限りなく異質だ。ヒッピーの母親が、黒人の、本当のアフリカ人の子供を生んだのだ(息が止まる!)。これは、多くの白人にとって、周到にお膳立てされた警察国家過剰のように、気味の悪いものに聞こえる。共和党大会での、北朝鮮風警棒を持った警察官の服装をしたダース・ヴェイダーが、熱心なリベラルで、正義の活動家のように見えるようなものだ。
サラ・ペイリンは、スーパーヒーロー・ママで、彼女は世界破滅に赴く道々、牛乳とクッキーを配ってくれる。彼女は普通の銃所持賛成派、キリスト教信者等というわけではない。彼女は、実際、ヘリコプターから狼を撃つし、いささか極端にお行儀よく言えば、「白人国粋主義者」を連想させる漫画版なのだ。
この二項対立は支配者のためにしかならない。いずれの側にも必要なのは、全く同じものだ。平和、経済的な安心、そして、押しつけがましい政府からの自由だ。
分割して支配せよ。支配者たちは、1600年代から、階級闘争に対抗するために、人種戦争を推進してきた。連中はその点、非常に巧妙だ。
大統領選挙後、経済は益々悪化し、更なる軍事上の冒険があるだろう。事態が展開してゆけば、形勢は「あの黒人が悪いのだ。」ということになろう。このプロセスは既に始まっている。
アメリカ軍の立案者に関する限り、大統領選挙のサイクルと、国民の感情など、侵略的行動の発表時期を決める要素の一つに過ぎず、あたかも、第二次世界大戦でノルマンジー上陸作戦のための最適時期として、天候も考慮に入れるようなものだ。
これはハンサムな大統領がいる軍事独裁制度だ。選挙などジョークだが、より重要なのは、国民の時間の無駄だ(恐らく、いくつか地方の人種を除いて)。そんなものは忘れよう。反抗のための効果的な方法を、考えて、見つけ出そうではないか。
Morton Skorodin、M.D.
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