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2008年9月26日 (金)

アフガニスタンにおけるドイツの戦争

Ludwig Weller

2008年9月24日

アフガニスタンに駐留する3,500人のドイツ兵士が「制服を着た建設労働者」にすぎないとする公式説明は、もはや筋が通らない。彼等が巻き込まれている出来事は、日々残酷さを強めつつある。ドイツ兵士たちは、益々多くの武装勢力と民間人を殺害するか、彼等自身が、殺害されつつある。

アフガニスタンへの駐留を極めて好意的に見ている連邦軍協会(Bundeswehrverband)でさえもが、ごまかしと、危険を控えめに言っていると、ドイツ政府を非難した。「我々は戦争中なのです」と協会の会長ベルンハルト・ゲルツは報道陣に語った。

社会民主党 (SPD)の軍事専門家イェルン・ティーセンと自由民主党 (FDP)のビルギット・ホンバーガーが似たような気分を表現している。「政府は煙幕をはっていて、国民的論議を恐れている」ホンバーガーは、ファイナンシャル・タイムズ・ドイチェランドにそう語った。ドイツは、アフガニスタンにおいて戦闘活動を行っている。

今週、ヴェルト・オンラインは、ドイツとアメリカの諜報機関筋が、クンドゥズとファイザバードのドイツ軍事基地へのロケット弾攻撃数が増加していることは「警告標識」なのかも知れないと語ったと報じた。ウェブ・サイトによると、カーブルのドイツ将校たちはこう懸念している。もし20人なり30人の兵士が一回の攻撃で殺害されたらどうなるだろう?

9月始め、偽装爆弾が北部アフガニスタンの都市クンドゥズ近くで爆発し、29歳のドイツ人上級曹長が死亡し、空挺部隊員三名が負傷した。

一日後、国際治安支援部隊(ISAF)に所属するドイツ兵達が女性一人と子供二人を殺害し、更に四人の子供を負傷させた。彼等が乗っていた二台の民間車両がドイツの憲兵とアフガニスタン人兵士と警察が運営している検問所に接近した際に、砲火を浴びたもの。

国防省によると、二台の車両は当初、静止させられたのだが、彼等の検査をする前に、車両の一台が「突然動いた」。ドイツ兵達と、恐らくはアフガニスタンの治安部隊メンバーも威嚇射撃をしたのだ。更に、検問所からおよそ100メートル離れた車両にいた治安部隊が一両目の自動車に発砲した。

ファイナンシャル・タイムズ・ドイッチェランドの報道によれば、逃げる自動車に発砲したのはドイツ兵達だけだったという。しかしながら、交戦規則は明らかで、アフガニスタン警察だけが発砲すべきなのだ。

その最中にドイツ兵達が怖じ気づき、アフガニスタン人家族に向かって致命的な砲撃をしたという可能性は高い。「北部アフガニスタンのわが国の兵士たちに対して、かなりの数の攻撃があるという事実が、兵士たちの神経に、大きく影響していたろう。これは驚くべきことではない」連邦軍協会(Bundeswehrverband)のゲルツ委員長は語っている。

無辜の男性、女性と子供たちの殺害は、アメリカとそのNATO同盟諸国によって遂行されつつある新植民地戦争の不可避的な結果だ。占領軍はタリバンが主導する武装勢力を、益々暴力的に鎮圧しようとしている。アフガニスタンを占領している軍隊は、急速に増強する武装抵抗勢力と直面している。ドイツが6月に北部アフガニスタンの緊急対応部隊の指揮を引き継いで以来、ドイツ兵士は占領勢力として見なされており、そういうものとして反抗されている。

ドイツの民間人攻撃の理由を理解している、フランツ・ヨセフ・ユング国防相(キリスト民主党、CDU)による、ドイツ国軍が、アフガニスタン国民の間で好評を博し続けている、という最近の強い言葉は皮肉であるばかりでなく、日々のドイツ軍哨戒隊に対する攻撃によって、反証されている。

武装勢力による攻撃は、今年50パーセント増加したと推定されている。ここ何週間も、アメリカと同盟諸国の軍隊は、イラクよりも、アフガニスタンで、より多くの兵士を失っている。ドイツ政府と事実上全ての野党も、このことは良くわかっていながらも、彼等は派兵をしっかり支持し続けている。

上院軍事委員会議長ウルリケ・メルテン(SPD)は、10月に国家の権限を更新した際、即座にアフガニスタン駐留ドイツ兵人員の上限を1,000人増加し、4,500人とする政府提案を支持するよう呼びかけた。「明らかに悪化した状況にあっては、定数を増やすということで答えるべきだ」と彼女は述べた。

ユング国防相は、クンドゥズ ドイツ兵士とその戦闘作戦への支持を誇示するため予告なしの訪問も行った。

8月中旬、クンドゥズの南35キロで、ドイツ哨戒隊が自爆テロによって攻撃された。軍関連情報によると、自爆犯は、爆弾を爆破させる前に、オートバイを 哨戒隊に極めて近くまで接近することに成功した。爆発は極めて大規模だったため、車両を破壊し、兵士五人が負傷し、うち二人は重傷をおった。

アフガニスタンで、ドイツ兵の配備が始まった2002年始め以来、28人のドイツ兵士が死んでいるが、ドイツ兵士によって殺害された、民間人や武装勢力の人数の正確な数値はない。9月始め、ドイツの哨戒隊が、襲撃者とされる一人の人物に致命的な負傷を負わせたと発表した。北部アフガニスタン、バダフシャーン州の警察署長によると、殺害された男性は非武装の羊飼いだったという。

こうした最近の攻撃が、アフガニスタンにおけるドイツの作戦を巡る新たな議論を駆り立てた。世論調査では、ドイツ人の圧倒的大多数が戦争に反対なのに、既成政党は、かたくなにドイツ参戦を擁護している。

公的な政界であがっている批判の大半は、より積極的な軍事行動を要求することを狙っている。グリーンは、かつてSPDと連立していた時に、ドイツ軍のアフガニスタン配備に賛成しており、今ではいかなる撤退にも断固として反対している。議会内会派グリーンの委員長、ユルゲン・トリッティンは、軍事作戦は必要であり、他に代替案はありえないと語っている。

とはいえ、多くの評論家たちは、戦争に対する反対が増えていることが、政治的に一触即発の問題となりかねないという懸念を表明している。

社説で、スーデドイッチェ・ツァイトゥンクは、「メルケル首相から、フランク-ワルター・シュテインマイアー外務大臣から、ユング国防相に至るまでの、責任ある政治家たちが、自分たちのアフガニスタン政策を国民に説明する上で、本腰をいれていないこと」を非難している。コラムは、国民に真実を語ることが必要だと主張している。ヒンドゥークシ山脈で、ドイツ兵達が一緒の人道主義的支援機関として活動している等というお伽話は、最早誰も信じてはいないのだから、ドイツの利害と、ドイツの軍事行動実施に対する公然としたキャンペーンを始めるべき時期に至ったのだ。

そしてこれこそまさに、なぜこの戦争が遂行されているのかを示している。これは「デモクラシーと自由」のための「公正な戦い」どころではないのだ。逆に、アメリカとその同盟諸国は、この国を、資源豊かな中央アジアへの作戦を展開するための地域の基地にすることを狙った新植民地戦争を遂行しているのだ。ベルリンのあらゆる既存政党は、ドイツ国軍撤退など論外だということで一致している。これは、政府がヒンドゥークシ山脈における兵員を支援すべく、エリートのKSK特殊部隊分遣隊を派兵したばかりで、タリバンを捜し出し、絶滅する任務を彼等に課しているという事実によって裏付けられる。

下記も参照:

アフガニスタンとイラクから全兵員を撤退させよ! 戦争と軍国主義に対する社会主義者の回答

Socialist Equality Party (イギリス) およびPartei fur Soziale Gleichheit (ドイツ)の声明(英文)

[2008年9月20日]

元記事のURL:www.wsws.org/articles/2008/sep2008/afgh-s24.shtml

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商業マスコミのみならず、多くの方々が「二大政党間での政権交代」を歓迎しておられる。

小沢氏、以前から、アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)への派兵を主張している(『世界』2007年11月号)。撤回したとは聞いたことがない。おりしも、アメリカから、しつこく貢献要求という記事が報じられている。

湾岸戦争時、率先してアメリカのお先棒を担ぎ、莫大な資金を用意したのも小沢氏。

まもなくおきることは、「二大政党間の政権交代」ではなく、同じ穴のむじなの間での、議席たらい回しにすぎない。そもそも、二大政党(派閥)化を無理やり押し進める、小選挙区制を強引に導入したのが、小沢氏であり、それも商業マスコミは例によって強力に支援した。

自民党・民主党、本来の双子がお互い別人を装っている二派閥間の想定内の展開。

麻生氏も小沢氏も、アメリカというお釈迦様の掌上で動き回る走狗。

もちろん、商業マスコミは、幼い少女の事件は追いかけても、全国民に大きな影響を与える、小沢氏の外交・防衛政策の実態を追いかけることはしない。

911詐欺選挙にこりず、オレオレ詐欺にまたもやだまされ、属国はアフガニスタン派兵。

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