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2008年8月19日 (火)

FOXニューズに登場したアメリカの少女「グルジア兵から逃げました。ロシア兵にお礼をいいたいです。」

イラクのクエート侵略時に、駐米クェート大使の娘が、「ヤラセ」で現地の少女を演じ「イラク兵が、未熟児保育器から赤ん坊をとりだし、投げて殺した」と言って、イラクに対する憎悪に油を注いだ記憶をお持ちだろうか?

神保哲氏の記事

『幻の大量破壊兵器』はいかに捏造されたか イラクの脅威を誇張し続けたブッシュ政権の情報操作と戦争の大義を再検証する

から引用しよう。

1990年10月10日ワシントンの連邦議会でトム・ラントス(民主党・カリフォルニア州)、ヘンリー・ハイド(共和党・イリノイ州)らの人権派有力議員らが主催する『下院人権議員集会』が開かれていた。
この集会の主人公は15歳のクウェート人少女だった。少女は、身元を明らかにすればクウェートに住む家族がイラクからの報復を受ける恐れがあるとの理由か ら、「ナイラ」という名前のみが明らかにされていた。そして、「命からがらクウェートから逃げてきた」とされたナイラは、イラク占領下のクウェートで彼女 がボランティアで働いていた首都クウェートシティのアルアダン病院に武装したイラク兵が押し入ってきて、保育器の中にいた未熟児の赤ん坊を保育器から冷た い床の上に放り出して皆殺しにした、と涙ながらに証言した。
 このナイラ発言以降、先代ブッシュ政権の高官たちはサダム・フセインの残虐性を、そしてイラクのクウェート侵攻の違法性を批判する際に、必ずといってい いほどこのエピソードを繰り返し引き合いに出した。ブッシュ大統領自身、サダム・フセインを呼ぶ時に「ベビーキラー(赤ん坊殺し)」という表現を好んで 使った。
 この「赤ん坊殺し」のエピソードが、アメリカの世論にどの程度の影響を及ぼしたかを具体的に推し量ることは難しい。しかし、湾岸戦争直後のブッシュ政権 の支持率が89パーセントまで急上昇したのを見ても、ナイラ発言から3ヵ月後には多くのアメリカ人が、この戦争を「大義ある戦争」と受け止めていたことは 容易に推察することができる。
 ところが実はこのナイラという少女は、とんだ食わせ物だった。ナイラの正体は当時のクウェートの駐米大使サウド・ナシール・アル・サバの娘で、ナイラは アルアダン病院とは縁もゆかりもなかった。しかも、この日のナイラの証言は、クウェート政府が反イラク世論を盛り上げるためにコンサルティング契約を結ん でいたアメリカのPR会社『ヒル・アンド・ノウルトン』のローリー・フィッツペガド副社長が、直々に指導した名演技だった。そして更に問題なのは、この証言の内容が恐らく、と言うよりもほぼ間違いなく、「真っ赤な嘘」だったのだ。

ところが、この12歳の少女、全くその逆。担当者たちは、同社大本営プロパガンダ方針と逆の内容を放送したかどで降格処分必須だろう。

「ロシア兵からではなく、グルジア兵から逃げたのです。ロシア兵にお礼をいいたいです。」

更に、おばさまも「攻撃したのはサアカシュビリです。」と続けた。

司会者たまらず「コマーシャルです」と気を利かせたが... FOXとしてありえない近来まれな良いニュース。「猿も木から落ちる。きつねもばかしそこねる。」

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