CIA報告: ビン・ラディンは腎臓病で死につつある... 漏らされた詳細は軍事行動強化のためのプロパガンダ作戦臭い
スチーブ・ワトソン
Global Research, 2008年7月9日
TIME誌に漏らされた最高機密のCIA報告は、オサマ・ビン・ラディンの余命は、6ないし18カ月だとしているが、どうやらブッシュ政権の残り数カ月の間に、対テロ戦争を強化する計画の一部としての、管理されたプロパガンダの匂いがする。
「漏洩」は、CIA内部の情報筋は「ビン・ラディンが服用している薬剤の一部の名前を特定できたという触れ込み」だと示唆し、元諜報協力者は腎臓病で死につつあると結論づけている。
要するに、連中はオサマがどんな錠剤を服用しているかは知っているのだが、どこで服用しているのかは全くわからないというのだ。
このニュースは、いわゆる、ビン・ラディン「狩り」のために、CIAが操縦するプレデーター無人機を上空に飛ばせ、標的を攻撃するという条約に、パキスタンが署名したことが明かにされたと同じ週に流された。
更に、ビン・ラディンを見つけ出すため、パキスタン僻地の部族地域にアメリカの特別部隊を派遣するというペンタゴンの秘密計画の詳細情報まであらわれた。計画は、ホワイト・ハウスが戦闘中なので、まだ実施されるに至っていないという。
TIME記事は言う。
もしもビン・ラディンが本当に死につつあるなら、この知らせには、疑いなく、相反する反応があるだろう。一方では、彼の死こそ、9/11の前から、アメリカ政府が熱心に、促進させようとしてきたものだっただろう。しかし、腎臓病による死亡は、アメリカ政府が意図していたものとは違うだろう。「これだけ努力を重ねたのに、万一ビン・ラディンが多国籍軍の手に落ちることなく亡くなったら、悲劇的な状況ではないか?」と、テロ対策の現幹部は語っている。
実際、もしも大統領が、「生死にかかわらず」必ず捕らえてやると誓った男、ビン・ラディンの腐敗する遺体の上に立って、ネオコンの戦争マシンが過去7年間にわたって、頑張ってきたこと全てが報われたと主張できたら、ブッシュの任期はどれほど名誉ある最後を迎えられるだろう。
CIAによれば、ブッシュ同様に、ビン・ラディンの余命も幾ばくもないのだから、ことは急がねばなるまい。
これにまつわる一つの些細な問題は、もちろん、ビン・ラディンが、慢性の腎臓病で、少なくとも8年間にわたって、三途の川をさまよっていたという事実だ。
フランスの新聞ル・フィガロによると、ビン・ラディンは、CIAが個別にドバイの病院に彼を訪れた際もそうだったが、アフガニスタンのカンダハールの基地に2000年に送り込んだ一台の腎臓透析装置を使っているという。他には、彼は同時にC型肝炎も患っており、余命はわずか二年だという説もある。
9/11以前にビン・ラディンに会ったあるジャーナリストたちは、2001年12月以後、逃げおおせていることを自慢すべく、ビデオに登場していないという事実に、後に疑念を呈している。それ以来、発表されるどのビン・ラディンのビデオ・テープにも、曖昧で、はっきりしないメッセージしかなく、多くの場合、画面は古く、焼き直しだ。
「もしも彼が今でも生きているならば、エベレスト山のような強大な自我の、オサマ・ビン・ラディンが、これほど長い間、沈黙を保つはずも、沈黙できるはずるもない。彼は、全く無関係なことについてさえ、自分の手柄にするのを好んでいたのだ。「彼は、9カ月間も、じっと沈黙して、自分が生きていることを宣伝せずにいられるだろうか?」ニューヨーク・タイムズのアミール・タヘリが2002年7月に書いている。
オサマが、2001年の末以来、沈黙している非常にもっともな理由は、ビン・ラディンは、肺の合併症を治療されないまま亡くなり、自分は葬儀に参列したと、タリバン幹部が語るのを引用したパキスタンのオブザーバー紙記事によれば、彼が恐らく、その年12月26日に亡くなったという事実によるものだ。
2002年、CNNは、パキスタン大統領ペルベス・ムシャラフが、ビン・ラディンは死んでいると思っているという事実を報道した:
[ブッシュ政権幹部]アメリカの諜報情報では、ビン・ラディンは、三日に一度透析が必要で、「次々と移動する場合、これは大問題であることが、きわめて明白だし、山間の隠れ家で発電もしなければならない。」ビン・ラディンは既に死んでいる思うと公式に発言している人もおり、それには以下のような人々が含まれる。
アフガニスタン大統領ハミド・カルザイ、FBIのテロ対策の長デール・ワトソン、イスラエル諜報筋、元パキスタン首相の故ベナジール・ブット、ビン・ラディンに詳しいデューク大学宗教学プログラムの長、ブルース・ローレンス教授。
しかも、漏洩された2006年9月のフランスの諜報機関のメモは、ビン・ラディンは、腸チフスで8月に亡くなったと結論していた。メモはビン・ラディンはパキスタンで亡くなったと確信しているサウジ・アラビアの諜報機関筋を引用している。
「サウジアラビアが集めた情報では、アルカイダのトップは、パキスタン滞在中、006年8月23日に、非常に重い腸チフスに見舞われ、内臓の部分麻痺をおこした」とフランスのメモにある。
あらゆる入手可能な証拠から判断して、ホワイト・ハウスは、ビン・ラディンは既に、亡くなって長いと、確実に知っているか、または、少なくとも強く疑っていながら、政治的プロパガンダの目的、および、帝国的なネオコンの企みを押し進める口実として、彼の神話を維持し続けることを選んだのだ。
スチーブ・ワトソンは、Global Researchの常連寄稿者。スチーブ・ワトソンによる、Global Research記事
スチーブ・ワトソン
Global Research, 2008年7月9日
TIME誌に漏らされた最高機密のCIA報告は、オサマ・ビン・ラディンの余命は、6ないし18カ月だとしているが、どうやらブッシュ政権の残り数カ月の間に、対テロ戦争を強化する計画の一部としての、管理されたプロパガンダの匂いがする。
「漏洩」は、CIA内部の情報筋は「ビン・ラディンが服用している薬剤の一部の名前を特定できたという触れ込み」だとsuggest示唆し、元諜報協力者は腎臓病で死につつあると結論づけている。
要するに、連中はオサマがどんな錠剤を服用しているかは知っているのだが、どこで服用しているのかは全くわからないというのだ。
このニュースは、いわゆる、ビン・ラディン「狩り」のために、CIAが操縦するプレデーター無人機を上空に飛ばせ、標的を攻撃するという条約に、パキスタンが署名したことが明かにされたと同じ週に流された。
更に、ビン・ラディンを見つけ出すため、パキスタン僻地の部族地域にアメリカの特別部隊を派遣するというペンタゴンの秘密計画の詳細情報まであらわれた。計画は、ホワイト・ハウスが戦闘中なので、まだ実施されるに至っていないという。
TIME記事は言う。
もしもビン・ラディンが本当に死につつあるなら、この知らせには、疑いなく、相反する反応があるだろう。一方では、彼の死こそ、9/11の前から、アメリカ政府が熱心に、促進させようとしてきたものだっただろう。しかし、腎臓病による死亡は、アメリカ政府が意図していたものとは違うだろう。「これだけ努力を重ねたのに、万一ビン・ラディンが多国籍軍の手に落ちることなく亡くなったら、悲劇的な状況ではないか?」と、テロ対策の現幹部は語っている。
実際、もしも大統領が、「生死にかかわらず」必ず捕らえてやると誓った男、ビン・ラディンの腐敗する遺体の上に立って、ネオコンの戦争マシンが過去7年間にわたって、頑張ってきたこと全てが報われたと主張できたら、ブッシュの任期はどれほど名誉ある最後を迎えられるだろう。
CIAによれば、ブッシュ同様に、ビン・ラディンの余命も幾ばくもないのだから、ことは急がねばなるまい。
これにまつわる一つの些細な問題は、もちろん、ビン・ラディンが、慢性の腎臓病で、少なくとも8年間にわたって、三途の川をさまよっていたという事実だ。
フランスの新聞ル・フィガロによると、ビン・ラディンは、CIAが個別にドバイの病院に彼を訪れた際もそうだったが、アフガニスタンのカンダハールの基地に2000年に送り込んだ一台の腎臓透析装置を使っているという。他には、彼は同時にC型肝炎も患っており、余命はわずか二年だという説もある。
9/11以前にビン・ラディンに会ったあるジャーナリストたちは、2001年12月以後、逃げおおせていることを自慢すべく、ビデオに登場していないという事実に、後に疑念を呈している。それ以来、発表されるどのビン・ラディンのビデオ・テープにも、曖昧で、はっきりしないメッセージしかなく、多くの場合、画面は古く、焼き直しだ。
「もしも彼が今でも生きているならば、エベレスト山のような強大な自我の、オサマ・ビン・ラディンが、これほど長い間、沈黙を保つはずも、沈黙できるはずるもない。彼は、全く無関係なことについてさえ、自分の手柄にするのを好んでいたのだ。「彼は、9カ月間も、じっと沈黙して、自分が生きていることを宣伝せずにいられるだろうか?」ニューヨーク・タイムズのアミール・タヘリが2002年7月に書いている。
オサマが、2001年の末以来、沈黙している非常にもっともな理由は、ビン・ラディンは、肺の合併症を治療されないまま亡くなり、自分は葬儀に参列したと、タリバン幹部が語るのを引用したパキスタンのオブザーバー紙記事によれば、彼が恐らく、その年12月26日に亡くなったという事実によるものだ。
2002年、CNNは、パキスタン大統領ペルベス・ムシャラフが、ビン・ラディンは死んでいると思っているという事実を報道した:
[ブッシュ政権幹部]アメリカの諜報情報では、ビン・ラディンは、三日に一度透析が必要で、「次々と移動する場合、これは大問題であることが、きわめて明白だし、山間の隠れ家で発電もしなければならない。」ビン・ラディンは既に死んでいる思うと公式に発言している人もおり、それには以下のような人々が含まれる。
アフガニスタン大統領ハミド・カルザイ、FBIのテロ対策の長デール・ワトソン、イスラエル諜報筋、元パキスタン首相の故ベナジール・ブット、ビン・ラディンに詳しいデューク大学宗教学プログラムの長、ブルース・ローレンス教授。
しかも、漏洩された2006年9月のフランスの諜報機関のメモは、ビン・ラディンは、腸チフスで8月に亡くなったと結論していた。メモはビン・ラディンはパキスタンで亡くなったと確信しているサウジ・アラビアの諜報機関筋を引用している。
「サウジアラビアが集めた情報では、アルカイダのトップは、パキスタン滞在中、006年8月23日に、非常に重い腸チフスに見舞われ、内臓の部分麻痺をおこした」とフランスのメモにある。
あらゆる入手可能な証拠から判断して、ホワイト・ハウスは、ビン・ラディンは既に、亡くなって長いと、確実に知っているか、または、少なくとも強く疑っていながら、政治的プロパガンダの目的、および、帝国的なネオコンの企みを押し進める口実として、彼の神話を維持し続けることを選んだのだ。
スチーブ・ワトソンは、Global Researchの常連寄稿者。スチーブ・ワトソンによる、Global Research記事
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© Copyright Steve Watson, Global Research, 2008
記事原文のurl:www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=9542
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関連記事翻訳としては、例えば以下を。
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