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2008年3月 9日 (日)

2008年大統領選挙の二人の勝者: 恐怖と戦争

Larry Chin
Global Research、2008年3月7日、
Online Journal

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2008年アメリカ大統領選挙という滑稽な茶番は既に決まっている。十一月になれば、(政治的背任行為、コンピュータ投票の横取りや、他の選挙上の「不正行為によって、就任させられる)次のホワイト・ハウス居住者は、ブッシュ-チェニーの「対テロ戦争」という噓を模倣し、ブッシュ-チェニーの「国家安全保障」計画を最も効果的に推進することを証明できた傀儡だ。

アメリカ大衆は「イスラム教聖戦戦士」から「自分たちを安全に守る」「次のブッシュ」に従うのだ。新たな、一層残虐な政権(おそらくはマケインのもと)に直面して、頭が混乱した多くのアメリカ人は、自分たちが黙々と従うことによって、それを可能にした事実も忘れ、「またもや繰り返して同じことが起きる」のに茫然とすることになろう。

「対テロ戦争」幻想に対するワシントンの超党派的合意

各々のアメリカ大統領候補の雄弁によってたっぷり実演されている「テロ」という噓は、選挙の鍵でもある。正確な情報を知らされていないアメリカ国民は茫然自失したままであり、「次の9/11」に対する恐怖を利用していまだに徹底的に操られていることを候補者達は知っている。

『アメリカの「対テロ戦争」』と、『アルカイダ幻想に対するワシントンの合意 』の著者、ミシェル・チョスドフスキーによって、余すことなく活写されているように、「対テロ戦争」幻想は、エリート達の合意によるごまかしと、ワシントンの政治的派閥や共和党と民主党の両方によって推進されているもみ消しに支えられている。

永遠の外部の敵というでっちあげの脅威に基づくこの神話が、ブッシュ-チェニーが行使した権力の鍵だった。これが、この犯罪的な政権と、超党派的なワシントンの共犯仲間によって行われる、あらゆる公式、非公式な決断の核心だ。 アメリカ本土に対する「テロリスト」の脅威や、その多くのプロパガンダ変種が、今やアメリカ人の精神に埋め込まれた強迫観念となり、果てしない商業マスコミの誇大表現によって強化されている。

以下の噓と隠蔽の背後で、ワシントンにおける超党派合意はそのまま続いている。1)アメリカ自らが行った、敵を装った作戦である9/11という残虐行為、2)「アルカイダ」は、イギリス-アメリカの軍-諜報機関による違法工作であるという事実、そして 3)アフガニスタンやイラクを侵略し、征服する口実として「対テロリズム」を使い、それを中東と中央アジア、アフリカ、および他の極めて重要な戦略地政学的地域全域における、今後の戦争を正当化するために利用すること。

どの候補者が最も効率的な大量虐殺者になるだろうか?

クリントン、マケインとオバマは、世界でも名だたる大戦犯(キッシンジャー、ブレジンスキー、オルブライト、等々)が率いるタカ派国家安全保障チームに支援されている。こうしたエリートのコネや彼らの影響は、戦争の深化を保障するものだが、触れられないままで、無視されている。

ジョン・マケインは、心底から腐敗し、冷酷だ。ブッシュ-チェニーの延長に他ならない。マケインが、悪名高いキーティング五人組のメンバーとして、1980年代の貯蓄貸付組合スキャンダルに嚙んでいたことは歴史的事実だ。彼の2001年の発言、「戦争は地獄だ。さあ、ぐずぐずせず、やるべきことをやろう。」が見事に例証している、戦争と殺戮に対するマケインの残酷な考え方も、法律的な記録事項だ。

リベラルという不可解な彼らの評判にもかかわらず、民主党の大統領候補者ヒラリー・クリントンとバラク・オバマは、今や、どちらがよりブッシュ/チェニー-風かをめぐる冷酷で破壊的な闘争にはまりこんでいる。どちらがより優れた「反テロ」で、「アメリカの安全保障」の守護者なのかという戦いに。

クリントンもオバマも、エリート・ネオリベラル党派お好みの、つかみ所がなく、余りに聞き慣れた同じ「対テロ戦争」幻想を繰り返した。

  • 「ブッシュ政権は、9/11後に始まった「本当の対テロ戦争」に失敗した。」
  • 「イラク戦争のやり損ないと、へまが、アメリカ合州国を破壊しようとする、過激な聖戦主義の反抗を生み出した。」
  • 「イラクの失敗のおかげで、「本当の」対テロ戦争の戦いからそらされた。」
  • 「アメリカを9/11に攻撃した本当の「テロリスト」を匿っているサウジアラビアとパキスタンに宣戦布告するべきだ」
  • 「イラクの騒乱のおかげで、オサマを捕獲しそこねた。」
  • 「9/11後で世界は団結したが、ブッシュがそれをすっかり駄目にした。」

クリントンとオバマ陣営お得意の変種には下記のものがある。

  • 「ブッシュ政策の失敗のおかげで、アフガニスタンのアルカイダは再編しつつあり、対処することが必要だ。」
  • 「ブッシュのイラク政策のおかげで、イランは益々過激かつ危険になったので、今対処しなければならない」。

彼らどちらの政策もそうする気がないことが明白なのに、クリントンもオバマも「軍隊をアメリカに戻す」ことについて真っ赤な噓を繰り返している。イラクの米軍基地は永久的なものだ。配置転換できる部隊もあろうが、この地域におけるアメリカの地政学的基盤は恒久的なのだ。そして二人はそれを知っている。

NATOの旗のもとで戦った戦争、アメリカが支援したコソボの犯罪的な組織(ビル・クリントン政権が作り出した)や、他の残虐行為も、二人とも熱心に支持している。

最近のディベートにおける多くを物語る論争で、クリントンとオバマは、それぞれ、強力なアメリカ・イスラエル公共問題委員会の戦争ロビイストの足に(そして他の身体の部分にも) 口づけし、イスラエルとイスラエルの安全保障は「神聖でにして侵すべからざるものだ」と宣言した。二人のどちらが大統領になっても大量虐殺的な中東政策の継続が約束されていることは確実だ。

ヒラリー・クリントンの泥仕合戦術

ヒラリー・クリントンのテキサス州とオハイオ州における最近の予備選挙での勝利は、直接カール・ローブの脚本に従った泥仕合政治の結果だった。クリントンは、ローブの脚本にある、ありとあらゆる卑劣な策略、しかも最近の記憶では、大半が反則攻撃とあからさまな噓、を採用するまで身を落としている。

不安に陥れることに対するクリントンの嗜好は、今や悪名高い「レッド・フォーン」広告がその典型だ。右翼が推奨し、腐敗したクリントン作戦の大勝利として大歓迎されたこの悪臭ふんぷんたる作品は、午前3時の「国際的な安全保障の」危機に対処するオバマの能力に疑いを差しはさむものだ。

またもやここでも、9/11「テロ」という噓が中心におかれ、他のあらゆる問題を消し去ってしまった。

片意地なクリントンは権力欲しさのあまり、民主党を破壊してしまい、ホワイト・ハウスを共和党とブッシュ-チェニー-マケインに明け渡し、彼らの狙いの実現を手助けしている。明らかに、受益者は、共和党と、ブッシュ-チェニー-マケインだ。

クリントンのテキサス州とオハイオ州での勝利が、右翼のラジオ番組司会者ラッシュ・リンボーによってしっかりお膳立てされた黙認によって助けられていたことも、驚くにはあたらない。マケインが既に共和党大統領候補者であることを武器に、リンボーや他の狂信的右翼が、「支持政党乗り換え投票を認める」州でクリントンに投票すべく群がったのだ。リンボーが明言した狙いは(右翼によって、よりリベラルで、より危険だと思われている)オバマを「血みどろにして」、民主党を「面白半分で」更にひどい自滅に追い込みマケインの勝利をより確実にする。

クリントンが、不正行為(そして共和党の助力)の恩恵を受けたのはこれが初めてではないし、最後ということにもなるまい。彼女のニューハンプシャー州予備選挙の結果は改竄され、出口調査では大差でオバマ支持だったのに、彼女に予想外の勝利をもたらした。クリントンは議会の同志達(彼女の「特別代議員たち」)をいじめ、おびえさせ続けており、こうした無競争の州からの代議員を認めない党紀にもかかわらず、民主党に対し、フロリダ州とミシガン州の代議員を彼女に渡すよう要求している。

もちろん、犯罪的な活動が、彼らが政治的敗北に直面するたびに、クリントンやらブッシュを救ってきたのは決して偶然ではない。クリントン一派がブッシュと政治と犯罪のコネを共有していることは歴史的な事実で、アーカンサス州における連中の犯罪的な活動にまでさかのぼる。ブッシュ-クリントン環境が協力して、アメリカ合州国を何十年も支配してきたのだ。

実際、ジェブ・ブッシュや他の諜報機関とコネを持ったネオコンが政権にいる、マケイン-クリントン候補は、アメリカ帝国とは本当は一体何であるかを最も率直に表現するものだ。

オバマは戦争と暗殺部隊を支持

感動的な雄弁、剃刀のように鋭利な知性や、極めて魅力的な容貌にもかかわらず、バラク・オバマの海外政策目標は、「対テロ戦争」に対する姿勢を含め、事実上ブッシュ-チェニー-マケインとクリントンのそれと同じものだ。それを巡って厳しいキャンペーン戦が行われているニュアンス上の違いなど、些細なものだ。

世界のどこででも、「実施可能な諜報情報」によってテロリストが特定できて、(こうしたテロリストが発見された国の)政府が行動しないならば、「テロリストを排除するために」一方的な軍事行動をとる、という以前からの約束をオバマは繰り返している。これは現行のブッシュ-チェニー政策と同じものだ。最近のディベートで、仮定上、万一「イラクで、アルカイダが再結集すれば。」(仮定上の撤退後に) 再び軍隊をイラクに送り込むつもりだとオバマは述べた。

『ブラックウォーター: 世界最大の傭兵軍隊の繁栄』の著者ジェレミー・スケイヒルが報道しているように、戦争に関連する活動をブラックウォーターUSAに外注し続けることをオバマは支持している。このこと自体、オバマがどのような意味においても「反戦」、あるいは反犯罪的だという認識を打ち消すものだ。

オバマが大統領になれば、痛みを和らげるような、瞬時の、いつわりの希望という幻想を多数のアメリカ人に与えてくれるだろう。

だがもしも最近の出来事が何らかの兆しであれば、いつわりの希望すら、本選挙戦のずっと前に押しつぶされよう。

現代アメリカ史において、あらゆる選挙は、政治エリートによって演出され、仕掛けられ、腐敗した戦犯、諜報/安全保障「顧問」や、シンクタンクという情報提供者たちのチームに支援された、粒よりのエリート傀儡によって演じられる犯罪的なごまかしだ。2008年の選挙とて変わりはない。

(主として共和党政治組織につながっている)企業がアメリカの投票を支配しており、そうした技術は益々洗練されつつあるという事実に変わりはない。ディーボールドESSセコイア、そしてSAICだ。実際、こうした企業の新世代の装置が2008年には使われる。

議会における、民主党の「対テロ戦争」への共謀

大統領選挙キャンペーンにおける、根本の問題から注意をそらすための不用意な言い方に匹敵する活動として、アメリカ議会における超党派的合意で、ブッシュ-チェニーの国内監視を止めようと行動しないことを(またもや)実証している。議会の民主党も、ブッシュ-チェニーのイラク戦争に対するわずかな反対さえもできずにいる。

ラス・ファインゴールド上院議員によって推進されているイラク配置転換法案は、民主党の無知と共謀の典型的な例だ。ファインゴールド法案は、「アルカイダ・テロリスト狩り」と「アルカイダと戦うためのイラク兵士訓練」以外の予算支出を制限する。

「アルカイダ狩り」というのは、アメリカの戦略地政学用の永久的な超党派的合意の口実であり、「アルカイダ」(「反抗分子」を含むが、それに限らない)が一連のイラク問題の原因だとされている以上、ファインゴールド法案は、本質的に、永久戦争への資金供給を継続するものだ。

ファインゴールド法案は、その他の民主党の「対テロ戦争」についての雄弁同様、ゼロ-サム茶番だ。

地獄行きの大統領選挙キャンペーン

「テロ」という噓が果てし無く続く以上、「対テロ戦争」も果てし無く続く。

この噓が、クリントン、マケインやオバマによって振りかざされている激しさと、イギリス-アメリカ帝国の存在そのものが危機に瀕していることを考えれば、誰が次のホワイト・ハウスの主になろうと、戦争が終わることは決してありえまい。

 


 

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© Copyright Larry Chin, Online Journal , 2008 

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