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2008年1月25日 (金)

バグダッドのパウエル 帝国の反社会的人格障害者

2003年9月16日

KURT NIMMO

    「私たちがネジ回しやクリネックスを使うのと同様に、反社会的人格障害者は、他人を操作し、利用するための道具としてとらえている。反社会的人格障害者は他者に対し何の共感も感じないし(共感をしている振りをすることはできるが)、人を虐待することに対して、何の恥も、自責の念も感じない。彼の宇宙の中では、彼が中心であり、全ての他人は彼に仕える為に存在しているのだ。」

    -- グレン・キャンベル

クリストファー・コロンブスは反社会的人格障害だった。

「人々は頭が良く、良き使用人となりそうに見えるし、彼等は、何も宗教がなさそうなので、極めて進んでキリスト教徒になるだろうと私は考えている」クアナハニの先住民と出会った際、コロンブスは日誌にそう書いていた。

コロンブスは自らを「[カリブ諸島]とアメリカ本土の総督兼支配者」に任命していた。彼は奴隷制度(エンコミエンド)を始め、先住していたタイノ族人口の体系的な絶滅に関与した。コロンブスが到着した頃、この先住民の人口はおよそ800万人だったが、彼が出発する時のタイノ族人口はおよそ100,000人だった。1542年に行われた国勢調査ではわずか200人しか残っていなかった。1555年までにハイチ先住民は完全に絶滅した。「全体的に見て、ヨーロッパが「西半球の文明化」を押し進める過程で、おそらくは一億人以上の先住民が「絶滅させられた」 」とワード・チャーチルは論じている。

「現在生きているアメリカ・インディアンの人口の方が、コロンブスが到着した時、あるいは史上のどの時代よりも多い。」ラジオ・トークショーの知ったかぶり屋ラッシュ・リンボーがかつて言ったことがある。「これが虐殺の証拠に見えますか?」

しかし2000年の国勢調査によるとインディアン・アメリカ人は1,678,765人で、コロンブス到来前の1200万を超えた人数より減っている。リンボーは嘘つきというだけではない。彼は知ったかぶりのばか者なのだ。だが彼がネオコン反社会的人格障害者者のための言い訳を考え出すことで快適な生活を送っていることを考えれば、これもおそらく予期されたことだ。

新たなカナン人を追い求めて

マサチューセッツ湾の初代総督ジョン・ウインスロップは、アメリカは新たなイスラエルで、清教徒はイスラエル人だと考えていた。現代のシオニスト同様、こうした福音主義的清教徒達は、何百万人もの先住民族が住む土地を、自分たちが専用所有すべき、旧約聖書の神によって与えられたものだと信じていた。アメリカ・インディアンはアメリカという「約束の地」における「新たなカナン人」だった。これら「カナン人」をキリスト教徒に改宗させることは、清教徒の天与の使命だった。それが万一失敗したら、キリストの名において彼等を虐殺することが認められていた。

「神はその敵を笑われ、神の民に対する敵をさげすみ、彼等を燃え盛る炉とされたもうた」 1637年のペクォト族インディアン虐殺にとりかかる時に、ジョン・メーソン船長はそう宣言した。「かくて主は異教徒を審判され、場所を死体で満たされた」「時として聖書は、女性と子供はその両親と共に死なねばならないと、言明している」とジョン・アンダーヒル船長は付け加えた。「我々の行為に対しては、聖書からの十分な明かりがある。」言い換えれば、清教徒は虐殺という発想に聖書を引き合いに出したのだ。丁度、現代のシオニストやキリスト教シオニストが聖書を引き合いに出すのと同様に。

200年の内に、ジョン・ウインスロップの「新たなイスラエル」は、ジョン L. オサリバンの「明白な運命(明白な天命)」(マニフェスト・デスティニー)となった。これは同様な福音主義的キリスト教の論拠を含んでいる。「領域や国という制限なしに、国境を押し広げるという、神によって定められた未来を持っていた。あらゆる移動と拡張は「明白な運命」という精神の一部で、アメリカ人が大陸中に広がり、相応しいと思う通りに国を支配し、居住することが神意であるという信仰だ。多くの領土拡張論者は、神を人類の運命を維持し、導く力を持つものと考えていた」とマイケル・T・ルブラッグは書いている。「明白な運命」は、「山の上の町」を作りだすのだという清教徒の観念をとらえ、そこにイデオロギー的、宗教的ステロイドを注ぎ込んだ。清教徒のような「明白な天命」の信者には、邪魔になる人々、つまりインディアンを撲滅することに何ら問題はなかった。

民主的指導者で影響力のある編集者のオサリバンによれば、先住アメリカ人の土地に対する邪魔されないヨーロッパ白人の帝国主義的拡張は、「木にとっての空間や大地のように、成長という原理と運命を十全に拡張させるのに相応しい権利」なのだ。オサリバンがこうした言葉を発して間もなく、アメリカ合州国はメキシコに対して戦争を布告し、現在アメリカ合州国の南西部となっている部分の多くの強奪を進めた。

ウイリアム・E・チャニングは1837年のヘンリー・クレイ宛ての手紙でこう書いていた。「インディアンは白人の前で消滅した、そして混血で退化した種族のメキシコ人はアングロ・サクソンの前で、消滅すべきだ。こんな下劣な詭弁など追い払え! 犯罪の必要性などない。ばくち打ちや強盗、略奪を正当化するものがないように、強欲な国民を正当化する運命など存在しない。我々は社会の進歩を誇るが、この進歩は、理性と道義を、暴力による支配に置き換えたもので出来ている。」

帝国という宗教的な熱狂と入り混じった「暴力による支配」は余りに強力だったので、アルバート・T・ベバリッジは上院に立ち、宣言した「神は英語を話す、チュートン系の人々を虚飾と怠惰な自己満足のためだけに千年もの間、備えさせてきたのではない。そうではない! 神は我々を、混沌が支配する場所に制度を確立する世界のまとめ役に選ばれた... 野蛮人とぼけた人々のなかで、我々が政府を運営すべく、神は我々を政府に熟達せしめた。」この発言から、あからさまな人種差別主義と、度を超えた狂的信仰部分を削除すれば、ウォール・ストリート・ジャーナルに先週ネオコン反社会的人格障害者が語ったものと良く似たものになる。第三世界に対するネオコンの戦いを突き動かしている「文明の衝突」、地球上の誰もが、ピストルで脅しつけられた「デモクラシー」を享受すべしという思想だ。アルバート・T. ベバリッジがもし今日生きていたなら、きっと同意してうなずくだろう。

帝国における習慣的な不正行為

だが「明白な運命」が破壊的行為を招いたのは、アメリカ西部とメキシコだけには限られなかった。アメリカは、プエルトリコ (1824)、ニカラグア (1857および1860)、パナマのある地方に(1860)軍事的に介入した。1898年、マッキンリー大統領は、ハバナ湾におけるアメリカ戦艦メイン号船上の偶発的爆発を、米西戦争を始める口実として使い、キューバを侵略し、占領した。

「フィリピン保有に付帯するのは、アメリカの政治家にとって見過ごすことのできない商業上の好機である」デューイ提督がカビテでスペイン太平洋艦隊を全滅させた時、マッキンリーはそう宣言した。<フィリピン>「併合」は、民家人200,000人の死亡と、ほぼ50年におよぶアメリカ植民地主義という結果を招いた。「人が何かを感じたり、考えたり、 したりする時には、その理由は一つしかない。そしてそれは利己的なものだ」フィリピンの侵略と占領についてマーク・トウェインは書いている。

「習慣的な不正行為、あるいは無能さは、文明社会の絆を全体的に解きほぐす結果を招きと、アメリカであれどこであれ、究極的にどこかの文明国による介入を必要とし、西半球において、アメリカ合州国がモンロー主義に固執する場合には、そのような不正行為あるいは無能さが甚だしい場合には、アメリカが、どれほどいやいやながらであれ、国際的な警察力を行使する」1903年にセオドア・ルーズベルト大統領は語った。言い換えれば、アメリカ合州国は、コスタリカ、コロンビアと、ベネズエラにおけるユナイテッド・フルーツ社の利益を守らねばならないという気持ちになったのだ。

ルーズベルトは、モンロー主義を固守し、アメリカ合州国はカリブ海の警察官だと1905年に宣言した。同年、ドミニカ共和国は委任統治のもとにおかれた。つまりアメリカが、万事をこなし、時折あることなのだが、現地人が反乱した場合の対処方法を支配者が知っている限りにおいて、どの特定の社会病質者が、選挙で選出されていない支配者として動くべきかを決定するのだ。ルーズベルトは、モンロー主義の固守に熱中して、メキシコ人がアメリカ国旗に敬礼するのを拒否すると、戦艦がベラスケスを砲撃し、海兵隊員が市の一部に侵攻した。

アメリカ人反社会的人格障害者: 他の要請の為に仕える

そしてアメリカ人反社会的人格障害者は、二十世紀の大半、そういう行動をしてきた。「アメリカ海外政策を動かしてきたものは、いかなる類の道義に対する献身でもなく、むしろ、他の要請の為に仕える必要性だった」とウイリアム・ブルムは書いている。(道徳観念の欠如は反社会的人格障害者の主要な属性だ)。ブルムの精細な研究が明らかにしている通り、アメリカ合州国は非公然、公然に、以下の国々に介入してきた。

中国 (1945-49)
イタリア (1947-48)
ギリシャ (1947-49および1964-74)
フィリピン (1945-53)
韓国 (1945-53)
アルバニア (1949-53)
イラン(1953)
グアテマラ (1953-1990s)
中東 (1956-58)
インドネシア (1957-58および1965)
イギリス領ギアナ/ガイアナ (1953-64)
ベトナム (1950-73)
カンボジア (1955-73)
コンゴ/ザイール (1960-65)
ブラジル (1961-64)
ドミニカ共和国 (1963-66)
キューバ (1959年から現在まで)
チリ (1964-73)
東チモール (1975年から現在まで)
ニカラグア (1978-89)
グレナダ (1979-84)
リビヤ (1981-89)
パナマ (1989)
イラク (1990年代および2003)
アフガニスタン (1979-92および2001年から現在まで)
エルサルバドル (1980-92)
ユーゴスラビア (1999)

こうした介入と、非公然の卑劣な攻撃は、おびただしい数の軍事クーデター、無数の拷問、行方不明、大量飢餓、暗殺を招き、世界中で、文字通り何百万人もの人々が亡くなっている(東チモールでは、600,000人から700,000人という人口中の200,000人、インドネシアで百万人、エルサルバドルでは75,000人、グアテマラで100,000人、カンボジアで2百万人以上、ベトナムで3百万人)。

創造的破壊: ネオコン反社会的人格障害者

ブッシュ ・ネオコンというのは、帝国と、病理学的に身勝手な個人的利益に仕えた、歴代のアメリカ人社会病質者の中の、単なる最も新しい、また人によっては、最も悪辣でイデオロギー的におかしくなったものにすぎない。初期の反社会的人格障害者の一人、アルベルト・T・ベバリッジは、ユダヤ教-キリスト教の神は「我々を、混沌が支配する場所に制度を確立する、世界の世界のまとめ役に選ばれた」と信じていた。現代のネオコン社会病質者マイケル・レディーンは、混沌を進んで受け入れ、「創造的破壊は我々の得意分野だ。我々はそれを自動的に行っている...」と宣言している。

レディーンはこうした形の破壊を本気で信じているのかも知れない。更新した最新版グローバルな「明白な運命」という名のもとのネオコンの「暴力による支配」、とアメリカ版「山の上の町」を。それは「創造的」かも知れないが、何千人ものイラク人とアフガニスタン人にとっては、無慈悲な蛮行、悪質な大量虐殺にほかならない。1000-2000トンの劣化ウランをイラク中の土地にばらまくことは、創造的とはほど遠く、ほとんど想像を絶する規模の戦争犯罪、計り知れないほどの破壊行動だ。

ネオコンは、もちろん、単なる隣に住むイデオロギー的社会病質者などではない。金融上の社会病質者大組織は、とりわけ目立つのはIMFと世界銀行だが、第三世界の先住民を「キリスト教徒化」する興味は全くなく、コロンブスやコンキスタドールのように、金に、あるいはむしろ借金によってもたらされた新たな金融上の金にこそ関心がある。

「借金は効率的な道具だ」スーザン・ジョージは書いている。「他人の原料とインフラストラクチャーを、あり得る一番安い条件で手に入れることを可能にしてくれる」昔の社会病質者が、ペクォト族、ナラガンセット族、モホーク族、パカノケット族や他の多くの部族を先祖代々の土地から追い出すために考案された、キリスト教による独善的白人専用の「明白な運命」という仕掛けを利用したように、IMFと世界銀行を支配する反社会的人格障害者は、パプア・ニューギニアや他の国の本来のその土地の人々から土地を奪うための陰謀を企てている。UNICEFによると、第三世界の土地と天然資源の支配権を得るために使われる主要な道具であるIMFと世界銀行の「構造的見直し計画」のおかげで、年々500,000人の子供が亡くなっている。社会病質者だけが、ウォール街なり、シンガポールの事務所に座って、こうした犯罪的な金融政策によって引き起こされる、膨大な人々の苦悩や死にも動揺せずにいられる。

「アメリカ合州国が現在の強い地位を獲得したのは、共生という海外政策の実行によってではなく、脅威が現れるのを受け身で待ち受けたのでもなく、海外で、積極的にアメリカの統治原理を推進することによってなのだ。デモクラシー、自由市場、自由の尊重だ」とネオコンの双子ビル・クリストルとロバート・カガンは説明している。言い換えれば、ウォール街、投資銀行、多国籍企業、IMFと世界銀行が規定する「自由市場」と「デモクラシー」を第三世界に押しつけるのに、メリカ合州国は、一貫して、軍事力を使ってきた。「世界中におけるアメリカ的原理の支持は、アメリカの影響力を継続的に行使することによってのみ維持可能なのだ。」

ネオコン反社会的人格障害者の帝国主義的活動に対する抵抗

ケン・レイナーが言っている通り、我々は、ネオコンの軍事的な/国境を越えた世界支配ビジョンを理解する必要がある。それもなるべく早く。放置しておけば、「アメリカは、帝国主義的活動を続け、世界銀行、IMFとWTOを使って、世界中を企業支配のもとに、そして奴隷制と植民地状態におくだろう。現在、アメリカは、世界中の何十億人もの無力な人々の環境と生活を取り返しがつかないまでに破壊する道を、抑えられぬままに進んでいる」

小さな形ではあるが、ネオコン社会病質者と、彼等が仕えている多国籍企業の基本計画に対する抵抗が増大しつつある。例えば、9月12日、インド、バンガロールの労働者と農民が、セント・ルイスに本社をおき、遺伝子組み換え種子を販売しているモンサントが所有する研究施設の温室を破壊した。「メキシコ、カンクンでの世界貿易機関の会議出席者の注意を惹きつけられる時期に、攻撃をぶつけました」と遺伝子組み換えされた綿花の種をインドに導入することに反対する組織、カルナタカ州農民組合理事長、M.D. ナンジュンダスワミは言う。彼は、遺伝子組み換え種子は、環境的に危険であり、他花受粉を通して、在来種の遺伝子を汚染しかねないと言う。

メキシコのザパティスタ運動から、ブラジルのシン・ティエラ、インドの農民運動、そして更に先へと、ネオコンの非人道的なネオリベラル構想に反対する活動が増大しつつある。農民団体と協力して動くことが多い人道的NGOを締めつけることで、ブッシュがこうした運動を攻撃しようとするかも知れないが、そのような努力は失敗する運命なのだ。

抵抗は急激に増大しており、いつか忍耐と持続によって、アメリカ人反社会的人格障害者の支配が、ある日終焉を迎えるかも知れない。願わくは、自前のハイテク版「明白な運命」を支持するワシントンのネオコン反社会的人格障害者の徒党が、既に損なわれた地球上の生活圏を完全に破壊する前にそれが起きてほしいものだ。

カート・ニンモはニュー・メキシコ、ラス・クルーセス在住の、写真家、マルチメディア・デベロッパー。彼の素晴らしいオンライン・ギャラリーOrdinary Vistasをご覧いただきたい。ニンモは、CockburnとSt. Clairによる新刊「The Politics of Anti-Semitism」に対する貢献者である。

http://www.counterpunch.org/nimmo09162003.html

ニンモには、nimmo@zianet.comで連絡が出来る。

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全く異議はないが、国名リストの中から
「日本」(1945年から現在まで)
という項目が欠落しているのは、非常に不思議。

鉄の壁」という、今パレスチナで建設されている、現代版ベルリンの壁の淵源と思われる1923年に書かれた文章と、現代の帝国主義者の発想、つながっているのだろう。

「反米大陸」伊東千尋著に、この「明白な運命」精神の実態(とそれへの反抗)が描かれている。

朝日選書464「コロンブスが来てから」先住民の歴史と未来  トーマス・バジャー著、藤永茂訳にも(こちらは絶版?)。

「アメリカ・インディアン悲史」藤永茂著を思い出した。そして同著者による『闇の奥』の奥を。

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