9/11とスター・ウォーズ:ミサイル防衛に何十億ドルかけても飛行機4機さえ止められなかった
皆さん
スター・ウォーズを覚えておられるだろうか? レーガンと父親ブッシュの時代に大いに議論を巻き起こした、鳴り物入りで宣伝されたミサイル防衛システムを覚えておられるだろうか? 1300億ドルもの税金がこのシステム開発に注ぎこまれた。知らない場所から発射された民間航空機の10倍以上の速度で飛行するミサイルを探知し、阻止し、アメリカ国内の標的に到達する前に撃墜するように設計されている。連邦議会予算事務局のウェブによれば、ICBM (大陸間弾道ミサイル)は、秒速6から7キロ(時速約14,000マイル)で飛行する。報告書には、ミサイル迎撃システムが数分の内にICBMを撃墜しなければ、手遅れになると書いてある。
9/11以前に、多数のスター・ウォーズ・システムのテストが行われたのを記憶しておられるかも知れない。失敗したテストもあり、成功したものもあった。だが重要な疑問を挙げたいと思う。もしも、こうした高度な軍事システムが、民間ジェット機の10倍以上の速度で飛行する、知らない場所から発射されたミサイルを探知し、数分の内に撃墜するよう設計されていたのなら、なぜ2001年9月11日に、わずか時速600マイルで飛行する巨大な4機の飛行機の一つとして探知できなかったのだろう? この疑問は特にペンタゴンに突入した77便にあてはまる。
ニューヨーク・タイムズは、9/11にハイジャックされた一機目は午前8:20頃に発見された[NY Times、9/15/01]が、77便が9:38にペンタゴンに衝突するより一時間以上前のことだと報じている。77便は突入する42分前の午前8:56に行方不明になったことが報告されていたとタイムズは書いている。たとえ連邦航空局のレーダー・システムが完全に故障していて、連邦航空局の担当者が軍に警告し損ねていても、ワールド・トレード・センターが8:46に攻撃されたことは、軍の全幹部が数分以内に知ったに違いない。もう一棟が突入された9:03までには、彼等は大問題が起きているのを知っていたに違いない。アメリカ軍の鳴り物入りで宣伝されていたミサイル探知システムが、アメリカの防衛システムの中心に突入する42分前に消えたことがわかっていた77便の位置を見つけられなかったなどということがなぜ起こりえるのだろう?
これにまつわる他の疑問もある。9/11以後ミサイル防衛システムについてほとんど聞かなくなったのはなぜだろう? 国防を最優先とする現在のアメリカ政府は、明らかにミサイル防衛に関心がある。連邦議会予算事務局報告書の中で明らかなように、この計画は資金援助も、軍の関与も受け続けている。9/11前にはマスコミで大いに話題となっていたこの十億ドルもするシステムについて、あの出来事以後、ほとんど話を聞かないのはなぜだろう? パワー・エリートは、ここで上げているような疑問を我々に持っては欲しくないのだろうか?
そして、もっと重要な疑問は、なぜマスコミがそうした質問をしないのかということだ。軍の防衛システムが9/11には役に立たなかった原因究明に、なぜ軍は何百万ドルか支出しないのだろう? 一体どうして9/11委員会の予算は、チャレンジャー事故やモニカ・ルインスキー事件に割り当てられた予算より少ないのだろう? なぜ我々民衆は、こうした質問をして、回答を求めないのだろう? 次のテロ攻撃に怯えながら暮らすのではなく、今行動して、こうした重要な疑問に対する回答を要求しよう。
とりあえず以降の部分の翻訳は略。
原文はこちら。
http://www.wanttoknow.info/911starwars
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属国マスコミも当然そういう質問はしないが、垂れ流しはきちんとしてくれる。
決まった時間に予定通り発射したミサイルを撃墜した実験を、成功と報じる。
本当の攻撃で場所と時間を予告する国がどこにあるだろう?
そして、とうとう迎撃ミサイルの新宿御苑訓練配備の垂れ流し記事。
世界最強の暴力団に、みかじめ料を払わされ、出入りに使う車両のガソリンをせびられ、入りもしない効き目もないミサイルというゴミに膨大な血税を吸い取られる。属国は悲しい。
田岡氏の希有な正論は例外。たとえば『北朝鮮・中国はどれほど恐いか』。
マスメディアはとりあげないが、迎撃ミサイルの愚をいう田岡氏の本を評価するブログはある。
天木氏のブログに下記の記事がある。
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