アメリカとイギリス:「風土病的監視社会」カート・ニンモ 07/12/31
人権保護団体で、監視とプライバシーに関する監視団体であるプライバシー・インターナショナルによると、
プライバシーと政府による監視という点で、イギリスとアメリカ合州国は最低の範疇に入るという。「ギリシャ、ルーマニアとカナダが最高のプライバシー保護 of ロンドンに本拠をおくプライバシー・インターナショナルが調査した47カ国の中で、マレーシア、ロシアと中国が最悪だった」とAP通信社は報じている。
プライバシー・インターナショナルの理事長サイモン・デーヴィス氏は「全般的な傾向はプライバシーは各国で続々と消滅しつつある。しっかりしたプライバシー保護を続けるものと期待していたドイツやカナダのような諸国さえもが、泥沼に沈みつつあり… 過去五年間、監視イニシアチブの話がうんざりするほど繰り返されてきた」と語っている。
アメリカ合州国では、民主党が議会を掌握した後も、何も変わっていない。「いくつかのプログラムが廃絶され、あるものは再検討されるものと期待していたが、そういうことにはなっていない」とデーヴィス氏は言う。
当然、変わるわけなどない。民主党は、共和党と同じの、グローバル支配を求める変質者どもから指令を受けているからだ。カナダやドイツのような抵抗勢力ですら「監視イニシアチブ」を実施し始めていることすらも、驚くにはあたらない。世界的支配の格子という考え方は、いかなる国をも例外としない。報告書は言う「プライバシー保護は西欧中で悪化しているが、東欧の旧共産主義諸国では良くなっている。」後者はかつては厳格な監視社会として知られていた。
「事実は、現代的な監獄惑星(プリズン・プラネット)の実現方法は、オーウェルの「1984年」すらも超えており、我々の社会とハクスリーやオーウェルらが小説化した世界との唯一の違いは、プロパガンダを包みこむのに使う宣伝技術が表面的に若干洗練されているだけに過ぎない」とポール・ジョセフ・ワトソンは書いている。「それでも幕の後ろをちらりとでも覗いてみれば、人間に、監禁状態を受け入れさせ、他の連中も鉄格子の無い監獄の中に閉じ込める為に、昔ながらの、恐怖による人心操作やら、でっちあげた民意という戦術が依然として使われていることがわかる。」
プライバシー・インターナショナル報告を読むと、「テロリズムや、入国管理や国境の治安に対する懸念のおかげで、往々にして個人のプライバシーに対する配慮もなしに、本人確認や指紋確認システムの普及が進んでいる」かのように思い込まされる。実際、こうした報告は、まさにでっち上げの偽装にほかならず、ワトソンが示唆しているような「恐怖による人心操作や、でっちあげた民意という昔ながらの手法」の本質的な一部なのだ。
「我々はこの結果に意気消沈するべきではありません」プライバシー・インターナショナルのデーヴィス氏は語る。「プライバシー重視のシステムが今後現れ、消費者は間もなく、プライバシーは政治的な問題であることに気がつくようになるというのが私たちの見解です。」
残念ながら、これは希望的観測だ。政府は益々究極的な侵入、つまり我々の生理にもとづく生物測定法による監視とモニターに向けて動いており、メキシコ政府の場合のように、バイオチップ技術によって、人間を家畜のように追跡しようとしている。
支配者たちは大衆に対して科学的な独裁制を押しつけようと決めているが、それは監視と追跡から始まるのだ。「これは鉄格子の無い牢獄だ。これはイギリスの哲学者ベンサムが考え出した、パノプティコン、つまり囚人からは見られることなしに、看守が個々の囚人を常時監視できるように作られた監獄だ。これはビッグ・ブラザーの悪意に満ちた、注意深い凝視のもとに、全ての国民をしっかりと囲い込む巨大で、強力で、遍在する大衆監視、追跡管理の格子を作り上げようとする、益々加速する西欧政府の動きの報告だ」とワトソンは書いている。「今や我々の周囲に張りめぐらされつつある監獄惑星(プリズン・プラネット)のインフラストラクチャーの諸装置と比べれば、オーウェルの「1984年」などピクニックのようなものだ」
カート・ニンモ
Truth News
2007年12月31日
http://www.truthnews.us/?p=1475
属国である日本も、当然、同じ風土病を患っている。
監視テレビだけではない。悪評高い指紋を要求する成田の入管システムやら、電子投票制度などをすぐに思いつく。
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