ハワード・ジン、「まがいものの」戦争を終わらせようと再度の呼びかけ
ヴィヴィアン・ホー
発表:07年11月7日
元ボストン大学教授で政治活動家のハワード・ジンは、昨晩、現代の戦争をめぐる政府の詐欺と彼が呼ぶものに対し、アメリカ人は「政府に対する服従を止める」ことが必要だと語った。
「テロに対する戦争は、まがいものです。」と、ジンは同校のモース講堂で語った。「テロリズムというものは、いたるところに存在する思想です。それに対して戦争を起こすことなどできません。テロリズムとは、何らかの重要目的と推定されるものの為に無辜の人々を殺害することであり、人々に対し戦争をすることはテロリズムです。戦争はテロリズムです。イラクにおけるアメリカの戦争というテロリズムは、ワールド・トレード・センター(世界金融センター)ツイン・タワーで殺害された人数よりも、遥かに遥かに多くの人々を殺害しています。」
ジンは、革命こそが変化をもたらすためにアメリカ人が持ち合わせている唯一の選択肢だと述べ、200人以上の聴衆に「異なる世界」を目指す「民衆の」運動を組織するよう促した。
長らく教授を勤めている彼はまた、政府の誇大宣伝には、歴史にかかわる論議で応戦しなければならないと語った。
「出来合いの歴史観ではない歴史を多少でも学べば、ホワイト・ハウスや、国会議会連中や、政党指導者たちの言う事に騙されなくなります」と「民主社会を目指すボストン大学生」と「ボストン青年学生反戦運動」が企画した講義で、彼は語った。
戦時における政府の詐欺に関する歴史を詳細に検討する必要がある、とジンは述べた。
「アメリカは、デモクラシーのために、イラクで闘っているのだと言われています。デモクラシーと自由を、イラク国民にもたらす為に、アメリカは占領をしているのだと」彼は語った。「アメリカがやってきた占領の歴史を見た場合、世界のよその場所に対するアメリカの介入の歴史を見た場合、アメリカは一体どこにデモクラシーをもたらしたでしょう? アメリカが占領した国に、デモクラシーをもたらしたという証拠はありません。」
ジンは、心強い人の集まり具合だと語っている。参加者は事前に場所とりをしたと言っており、多数の人々が二階席を埋めた。
「我々が是非とも聞くべき話が沢山ありました」と、文理学部の3年生ハーリー・オットは語っている。「彼の演説のような政治活動は悪いものだという烙印を押されていますから、学内で、彼のような人に話してもらうの有用です。」
ジンは、市民の関与を強調したが、ボストン大学反戦連合の多感なメンバーであるアレク・ドロブニャクは強く賛同すると語っている。
「彼は、人々が関与するようにと強調していましたが、非常に重要なことです」工学部の2年生は語っている。「もっと沢山の人々に我々のクラブに入ってもらい、政府に加わってもらう必要があります。」
ジンはボストン大学教授エリ・ヴィーゼルと共に、「Race to 2008」という超党派の地方会議で、今週末に再度講演をする予定だが、この会議は北東部地方の大学キャンパスにおける政治的な関与を復活させることが狙いだ。
「何かをなし遂げたい時には、人々がまとまると実現するのです」SDS(民主的な社会を目指す学生会議)議長で文理学部3年生のファラ・モハンマドザデフは語っている。「つまり革命です。それは可能です。」
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The Daily Free Pressの下記記事の翻訳です。
詳しくは下記を参照
ハワード・ジン「テロリズムに対する戦争と、歴史の効用」を語る
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