世論調査:より多数のアメリカ人が、イラク占領と大量虐殺を支持
世論調査:より多数のアメリカ人が、イラク占領と大量虐殺を支持
2007年9月14日
最近のウォール・ストリート・ジャーナル-NBCニューズの世論調査は、ブッシュには「戦費と軍の派兵数についての議論の重要な点で、まだ多少は駆け引きの余地がある」「可能性を示している」。それほどでなくとも、ウオー(戦争)・ストリート・ジャーナルが自慢してまわるには十分な数値だ。「在イラク総司令官、デビッド・ペトレイエスの議会証言の後で、ブッシュ大統領が、今晩国民に対して、テレビ放映される演説を準備する中、世論調査は、大統領の戦争対策支持の上昇と、派兵増強は役に立っており、勝利することは可能だと信じアメリカ人の比率の多少の増加を示している。」WSJが認めているように、巧妙に演出されたテレビは、多少控えめとは言え、期待通りの結果をもたらした。「ペトレイエス司令官と駐イラク・アメリカ大使ライアン・クロッカーの証言を期待する大々的なニュース報道の後、イラクに対する見方が多少良くなった。」
「戦争にはまだ勝ち目があるというアメリカ人の比率は、七月の32%から、37%へとじわじわと上昇した、一方、戦争には勝ち目がないという多数派は62%から56%に減った。派兵増強は戦場の状況改善に役立っているという割合は、七月の29%、四月の24%から、33%に増えた。」要するに、アメリカ人、少なくとも世論調査会社のピーター・ハートや、共和党の「同等組織」ニール・ニューハウスが調べた対象の人々の半数をやや超える人々は、現実を受け入れているが、一方、およそ40パーセントは、ブッシュの歪曲された世界で捏造された現実にはまりこんだままだ。もちろん、こうなるのは分かっていた。ブッシュの上級顧問が2002年に言った通り、アメリカは「今や帝国で、アメリカが行動する際には、アメリカ自身の現実を作り出す。ほかの連中がその現実を賢明に検討している間に、我々はまた演技をして、違う新たな真実を作り出し、ほかの連中はまたそれを検討することになる。物事はそうい形で解決するわけさ。我々は、歴史上の俳優で … 残りの皆全員が、我々がすることを、調べるしかないというわけだ。」当然、アメリカ人は何も学びはしない。それどころか、つまり増加は減少で、勝利のためには占領軍を「増派」できる、というネオコンの現実が、テレビという電子の炉から提示され、一人か二人の将軍は列を乱すが、およそ40パーセントの人々は、ウオー(戦争)・ストリート・ジャーナルや死の商人ジェネラル・エレクトリックが所有するNBCを信じ、全く服従して、テーブルホッケー・ゲームのチップのように、あっけなくひっくり変えるのだ。
「世論調査は、アメリカ人の戦争に対する思いは複雑であることを示している。ありうる結果について聞かれて、わずか24%が、イラクが安定したデモクラシーとなって初めて、アメリカ軍は撤退すべきだと答えている。しかし26%は、戦地の状況とは無関係に、軍は撤退を始めるべきだと答えている。37%の相対多数が、暴力の拡散を防止するために、多少の軍はこの地域に長期的に駐留すべきだと言う。」
「安定したデモクラシー」というものが、正確には何を意味するものであれ、イラクは決してそうはならない。イラクは違法かつ致命的に侵略され、イラクの民間インフラストラクチャーは、まさに計画通りに組織的に廃墟にされたままだ。およそ40パーセントの、テレビ視聴者、「相対多数」の従順な国民は、フォックス・ニューズやCNNによる絶えざる空想世界番組のおかげで、軍は果てしない外地勤務を繰り返して「この地域に長期的に駐留する」だろうと信じている。つまり、イラクが何を望もうと、さらにはアメリカ人が何を望もうと、無期限に。もちろん、アメリカの庶民が何を望もうと無関係で、映画トリームスケープの中で、哀れな犠牲者の心に侵入してから、トミー・レイ・グラットマンがやりたい放題をしたのと同じように、ネオコンは計画どおりにことを進めるのだ。ウオー(戦争)・ストリート・ジャーナルやNBC-GEという死の商人どもの世論調査が示しているように、ネオコンが捏造した現実はどうあれ、イラクというより、どこの地域における「戦地の現実」についての概念が、大半のアメリカ人には全く欠けているのだ。
調査を受けたアメリカ人のわずか34パーセントしか自由選択をしておらず、残りのおよそ半数は、ひどく危険なほど欺かれていて、民衆の支持を得たレジスタンスが何かを実現するだろうという可能性が衰えていないのに、占領の希望を抱き続けている。「わずか17%が、軍事上の前進がある限り、アメリカ軍はイラクに駐留すべきだとしている。だが46%は、もしもイラクが政治的な進歩を見せた場合、「今のままの方向を継続するべきかどうかについては未決定だ」クロッカー大使は、ほとんど進展がないことを認めている。34%程は、どのような状況下でも現行方針を続けるのは全く意味がないと主張している。WSJは続けて書いている。言い換えれば、アメリカ人のほぼ半数は、従順な男女米兵に対するいかなる攻撃にも身の覚えがない大衆に対する虐殺や悲惨の継続に対して「未決定」なのだ。
ウオー(戦争)・ストリート・ジャーナルやNBC-GEがひねり出した数値を信じるならば、来週か、来月か、ともあれあの決定者-司令官が、退任する前に行うイランに対する攻撃は、簡単な戦争とはならないだろうが、朝飯前の仕事だろう。アメリカ人は、少なくともアメリカ人の半数は、大量虐殺や悲惨さの継続にこそ既得権益がある大手マスコミが熱心に売り込みをかける、ネオコンが捏造した「新たな現実」に易々と騙されるのだから。
出典はKurt NimmoのAnother Day in the Empire
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